トゥイリオ 決算発表直前にアナリストがダブルダウングレード

トゥイリオ(TWLO)の株価はBofA証券のアナリスト、マイケル・ファンク氏が、第3四半期決算発表の前日に格付けを「買い」から「アンダーパフォーム」へと一気に2段階引き下げたことから11月2日の市場で大きく下落しています。同氏は目標株価も175ドルから80ドルへと大きく引き下げました。

ファクトセットの調べではトゥイリオをカバーする36人のアナリストの中でファンク氏は唯一の弱気の見方をしているアナリストになります。

トゥイリオ は、企業がメッセージング、電子メール、音声、ビデオを使って顧客とコミュニケーションをとるためのツールを提供している企業ですが、ファンク氏は弱気派に転じた理由として3つの点をあげています。

まず、同社のユーザー348人を対象にした最近の調査で、トゥイリオの利用率と支出意欲が低下していることが示され、調査に回答した人の52%が2023年には2022年よりもプラットフォームへの支出が減少すると予想していることです。

「我々の調査は、企業が裁量的な支出を減らすか、より低コストの代替品を探しているため、短期的には(トゥイリオの)使用ベースモデルに対するより慎重な見方を支持している」とファンク氏は顧客向けメモに書いています。

次に、ファンク氏は、多くの「主要な」トゥイリオパートナーと話した結果、トゥイリオの価格が割高になり、「価格競争圧力が強まっている可能性がある」ようだと述べています。また、企業の販売サイクルが長くなり、CPaaS(サービスとしてのコミュニケーション・プラットフォーム)の導入意欲は強いものの、利用や支出は減少傾向にあるとのことです。

3つ目の理由として、2023年度の売上に関するアナリストのコンセンサス予想が過去6カ月間でわずか1.8%しか下落しておらず、これはトゥイリオの利用型モデルに対するマクロ経済リスクを十分に反映していないことをファンク氏はあげています。

ファンク氏は「経済環境の悪化に追いついていない2023年度の売上のコンセンサス予想にはダウンサイドリスクがあると考える」と書いています。

同氏は2023年度の売上予想を49億3000万ドル〜47億4000万ドルに引き下げました。ファクトセット調べではアナリストのコンセンサス予想は49億1000万ドルとなっています。

2022年のコンセンサス予想は38億7000万ドルですが、ファンク氏は37億9000万ドルと予想しています。

トゥイリオは11月3日のマーケット終了後に第3四半期決算を発表する予定です。同四半期の売上高は9億6500万ドル〜9億7500万ドル、非GAAPベースの損失は1株当たり37セント〜43セントと予想されており、アナリストのコンセンサス予想では売上高は9億7200万ドル、1株当たり36セントの損失とされています。

トゥイリオの株価は11月2日の午後3時過ぎの時点で7.67%安の69.32ドルで取引されています。

*過去記事はこちら「トゥイリオ TWLO

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