メタのAI戦略が加速!100億ドルの巨大データセンター投資が示す未来像

Facebookの親会社であるメタ・プラットフォームズ(META)が、ルイジアナ州で過去最大規模のデータセンターを建設する計画を発表しました。このプロジェクトは100億ドルの巨額投資で、4,000,000平方フィート(約37万平方メートル)の敷地に建設の予定です。この敷地には、かつてヘッドライト工場がありました。

データセンターのエネルギー供給

新しいデータセンターは、合計2.2ギガワットの発電容量を持つ3つの新設天然ガス発電所によって電力が供給されます。これは、100万世帯以上に電力を供給するのに十分な規模です。この発電所の設置は電力会社エンタジー(ETR)が担当しており、周辺地域にも電力供給を行う計画です。

エンタジーの広報担当者であるニール・カービー氏は、プロジェクトによって地域経済も大きな恩恵を受けることになると述べています。同社の株価は、10月31日にこの契約の概要を発表した際に15%急騰しました。この契約による売上見通しの上方修正が投資家から高く評価されています。

メタの再生可能エネルギーへの取り組み

メタは、このデータセンターの電力消費量に相当する1.5ギガワットの再生可能エネルギー(太陽光や風力発電)への投資を表明しています。同社の広報担当者であるステイシー・イップ氏は、「データセンターで消費する電力と同量のクリーンエネルギーをグリッドに供給する計画を立てています」と述べています。

ただし、再生可能エネルギーのプロジェクト開始時期はまだ明確になっていません。一方で、エンタジーは天然ガス発電所の建設許可を州の公共事業委員会に申請中です。

AI時代に向けたメタの戦略

このデータセンターは、メタのAIアプリケーションの処理能力を強化するための重要なインフラとして位置づけられています。同社は近年、AI技術の開発に大規模な投資を行っており、それに伴いデータセンターの数も拡大しています。

さらにメタは、データセンターを核エネルギーで運用する可能性を模索しており、原子炉の提案を企業に求めています。ただし、これらの原子炉が実際に稼働を開始するのは2030年代後半になる見込みです。

建設スケジュールと今後の展望

このルイジアナ州のデータセンターの建設は、2030年まで続く長期プロジェクトです。現地での建設準備は12月に開始される予定です。メタは、これが他のデータセンターキャンパスよりも大規模な施設になると説明しており、将来的な成長に向けた重要なステップとなると考えられます。

投資家への影響と市場の反応

メタの株価は今回の発表に対して大きな変動は見られませんでしたが、エンタジーの株価は大幅に上昇しました。S&P 500指数(+0.6%)やナスダック総合指数(+1.3%)が上昇する中、メタ株は横ばいでしたが、長期的な視点で見ると、このプロジェクトが企業価値に与える影響は大きいと考えられます。

メタの巨額投資によるデータセンター計画は、AI時代のインフラ構築を支える重要な動きです。今後の進展に注目が集まります。

*過去記事 メタ・プラットフォームズ

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