3月1日、エヌビディア（NVDA）の株価が800ドルを超える大幅な上昇を見せました。同社の株価は3.6%高の819.32ドルで取引されており、時価総額は2兆億ドルを超えています。
一方、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（AMD）も注目に値するパフォーマンスを見せています。前日に4.3％上昇した後、1日には4.6％高の201.44ドルを記録し、時価総額が3000億ドルを突破しました。この動きは、AMDが人工知能（AI）チップ市場においてエヌビディアの強力な競争相手となっていることを示しています。
なぜAMDがエヌビディアを上回る注目を集めているのでしょうか？その答えは、デル・テクノロジーズ（DELL）がAIサーバーの需要増について言及したことにあります。デルは、AMDとエヌビディアの両方のチップを搭載したハードウェアの注文が増加していることを発表しました。これは、両社にとって好材料と言えるでしょう。
特に、市場はAMDがAI市場に進出する能力について懐疑的でしたが、デルのコメントは投資家に安心感を与えています。メリウス・リサーチのアナリスト、Ben Reitzes氏は、「従来のサーバー用CPUが回復していることがAMDのマージンを支え、データセンター部門にさらなる上昇をもたらしている。デルは（AMD製）MI300Xの有意義な受注を獲得し、今四半期から出荷が開始され、年間を通じて増加すると予想される」と述べています。
エヌビディアの株価は、今年に入ってからすでに60％上昇しており、S&P 500種株価指数の6.8％上昇、ナスダック総合株価指数の7.2％上昇と比較しても高いパフォーマンスを示しています。これらの動きは、AI半導体銘柄が今後も投資家の関心を引き続き集めることを示唆しています。
エヌビディアとAMDの競争は、AI技術の進歩とともに更に激化することが予想されます。投資家は、これらの企業がどのように市場のニーズに応え、技術革新を推進していくのかを見守ることになると思われます。AI半導体市場の将来性は計り知れず、これらの企業の動向は株式市場における重要な指標となると予想されます。