8月に入ってからの急な株価の変動から、エヌビディア（NVDA）の評価に対して一部の投資家が神経質になっていることが示唆されています。しかし、UBSのアナリストによれば、人工知能技術のためにエヌビディアのチップを必要とする企業が殺到し、同社の成長を支えるはずであるため、、今の段階で利益を得るのは早すぎるとのことです。
来週の四半期決算発表を意識して今週に入り株価は上昇に転じていますが、UBSのアナリストは、期待以上の結果を出すことができると予測しています。
UBSのアナリスト、ティモシー・アーキュリ氏は次のように述べています。「NVDAは、巨大な資本と新たな資金調達手段が新たなAIソフトウェアを追い求める中、文字通り『キングメーカー』の役割を果たしている。企業は、AIを大規模に構築するのに十分なキャパシティにアクセスするための競争の初期段階にあり、これは来年まで続く可能性が高い。」
同氏はエヌビディア株の目標株価を475ドルから540ドルに引き上げ、「買い」の格付けを維持しました。この新しい目標株価は、エヌビディアの2025年の1株あたりの利益の予測に基づいて30倍の株価収益倍率で計算されています。
アーキュリ氏によれば、エヌビディアは2022年には2500億ドル規模のデータセンター市場全体の6％程度だったシェアを、来年には25％程度にまで拡大する勢いだそうです。同氏は、エヌビディアの現在のHopperチップの後継製品（仮称「Blackwell」）は、来年第4四半期に立ち上がり始め、現在の最上位チップH100よりも平均販売価格が40％高くなると予想しています。
「より戦術的な投資家でさえも、この列車から降りるのはまだ早いようだ。」とアーキュリ氏はコメントしています。
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