アルファベットを格下げ、UBSアナリストが指摘するAIリスク

アルファベット(GOOGL)の現在の状況についてアナリストが警鐘を鳴らしています。

アルファベットの新たなリスク

ロイド・ウォルムズリー率いるUBSのアナリストのチームは、アルファベットが人工知能(AI)を用いて検索結果を強化する試みが、その広告ビジネスを破壊する可能性を指摘しました。

同氏らはアルファベットの格付けを「買い」から「中立」に引き下げましたが、その一方で目標株価は123ドルから132ドルへと引き上げました。

AI統合とその影響

検索エンジンにAI機能を統合しようとする動きは、競合するマイクロソフト(MSFT)のBingに対するアルファベットの優位性を維持するためのものです。ウォルムズリー氏らは、この変更がアルファベットの競争相手を排除する助けとなることを期待する一方で、有料広告ビジネスを駆逐する可能性も警告しています。

「ユーザーの問い合わせにAIが答えるシステムは、ユーザーがウェブサイトを直接クリックする必要をなくします。これが私たちの懸念点です」とアナリストチームは問題点を指摘しました。

アルファベットの成長予測とその背景

UBSのアナリストはさらに、アルファベットの株価収益率(PER)が過去にはS&P500に対して25%のプレミアムをつけていたのに対し、現在は約9%のプレミアムになっていると指摘しました。

「過去3年間の複利成長率12%に対し、次の3年間の成長率が8%に落ちるとの見通し、そして生成AIに関連する不確実性を考慮すると、過去のプレミアムの全額が正当化されるとは考えにくい」とウォルムズリー氏らは述べています。

他のテクノロジーメガキャップ企業

その一方で、UBSのアナリストチームは、フェイスブックの親会社であるメタ・プラットフォームズ(META)とアマゾン・ドット・コム(AMZN)は、米国に上場している大手テクノロジー企業の中では、リスクとリターンのバランスが取れていると評価しています。

*過去記事 アルファベット GOOGL

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