ルルレモン・アスレティカ(LULU)の株価が12.72%高の361.04ドルと3月29日の市場で急騰しました。
同社は前日に第4四半期決算を発表、調整後利益が1株4.40ドルとなり、前年同期を上回り、アナリストのコンセンサス予想である1株4.26ドルを上回りました。
これを受け、シティのアナリストであるPaul Lejuez氏は、ルルレモン株の格付けを「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価を350ドルから440ドルに引き上げています。
同氏は、第4四半期決算と同社の通期見通しから、この銘柄に好感を抱くものがたくさんあると見ており、2023年度のルルレモンの純収入は93億ドルから94億1000万ドルで、2022年度の81億ドルを上回ると予想し、「販売減速の兆候はない」と書いています。
また、「在庫と売上のギャップが予想より良い」ことを強調し、今後数年間は堅調な売上成長が見込まれるともしています。
Lejuez氏だけではなく、キーバンク、シュティフェル、ウェルス・ファーゴ、BofAといった各社も相次いで目標株価の引き上げを行なっています。
しかし、全てのアナリストがポジティブな見方をしているわけではありません。ジェフリーズのアナリスト、Randal Konik氏も株価の上振れを見てはいますが、同社が力強い成長を維持できるかどうかは疑問視しています。
例えば、ルルレモンのアクセサリー部門は直近の四半期で大きな数字を記録しましたが、その一部は流行に左右されるものであり、流行は一瞬で終わる傾向があると同氏は言っています。
今回の決算発表と通期の見通しにより「期待のハードルは非常に高くなったと考える」と同氏は述べ、目標株価は200ドルから225ドルに引き上げたものの、格付けは「アンダーパフォーム」としています。
*過去記事はこちら ルルレモン(LULU)