加熱するAI競争から恩恵を受ける3つの半導体銘柄

マイクロソフト(MSFT)とアルファベット(GOOGL)が対話型AIを搭載した新しい検索エンジンを発表するなど、このところをAIをめぐる競争が加熱していますが、それを受けてJ.P.モルガンのアナリストが人工知能サービスやソフトウェアの需要増から大きな恩恵を受ける3つの半導体銘柄を推奨しました。

アナリストのハーラン・スール氏は2月10日付けの顧客向けメモで、エヌビディア(NVDA)、ブロードコム(AVGO)、マーベル・テクノロジー(MRVL)の3社が、AI製品を作るテクノロジー大手企業に半導体を販売するのに最も適した立場にあると述べています。

同氏は、エヌビディアとマーベルの格付けをともに「オーバーウェイト」としていますが、ブロードコムについてはカバーしていません。目標株価はエヌビディアを220ドル、マーベルを72ドルと設定しており、2月10日午後の価格から3%と60%の上昇の余地があることを示しています。

エヌビディアについて同氏は、「これらの複雑なモデルを訓練/展開するためのシリコン、ソフトウェア、ハードウェアシステム、フルスタックエコシステムを備え、この(AI)市場における明確なリーダーだ」と評価しています。

ブロードコムについては、同社が2016年にグーグルの旗艦AIプロセッサーチップを共同設計し、ここ数年、インターネット企業が複数のAIチップを作るのを助けてきたことを評価しています。AIチャットボットの展開を背景に、Googleチップの需要が高まることで、ブロードコムが恩恵を受けると同氏は予想しています。

マーベルについては、マイクロソフト、グーグル、そしてフェイスブックとインスタグラムの親会社であるメタ・プラットフォームズ(META)にもクラウドコンピューティング・チップを販売しており、魅力的だとしています。

「我々は、マーベルとブロードコムが戦略的インフラとAI/加速コンピュートのエンドマーケットへの強いエクスポージャーを持つことから、マクロ経済が不確実な時代において非常に守備範囲の広いビジネスを持っていると考えている」と同氏は述べ、この2社を高く評価しています。

*過去記事「2023年の注目は半導体株、買うべき4つの銘柄

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