シュティフェルのアナリストのアダム・ボルグ氏は1月30日、アイデンティティ管理ソフトウェアのプロバイダであるオクタ(OKTA)の格付けを「ホールド」から「買い」に格上げし、目標株価を60ドルから90ドルに引き上げました。
オクタのソフトウェアは、企業が複数のデバイスにまたがるサービスやアプリケーションのユーザー識別を管理・認証することを可能にするものですが、ボルグ氏はオクタの顧客を調査した結果、オクタの幅広いアイデンティティ戦略が支持されており、顧客が概ね満足していることから、「我々は、オクタが今後数年間、営業利益とFCFマージンを大幅に拡大することを期待している」と述べています。
また同氏は、調査対象となったオクタの顧客の約90%が同社のサービスに満足していると述べたほか、企業が従業員に異なるアクセスレベルを設定できるようにする特権アクセス管理分野へのオクタの進出に、顧客は期待を寄せていると述べています。
過去12ヶ月で60%下落したオクタの現在の株価水準は魅力的だとボルグ氏は指摘し、その理由として同業他社の平均が6倍であるのに対し、2024年の推定売上高に対する同社の企業価値は約5倍で取引されていることをあげています。
この評価を受けて、株価は1月30日の市場の開始直後は4%高の74ドルまで上がったものの、その後値を下げ、終値は3%安の69.21ドルとなっています。
*過去記事はこちら オクタ OKTA