エアビーアンドビー等オンライン旅行銘柄の決算プレビュー

今週8月第1週は、エアビーアンドビー(ABNB)、エクスペディア(EXPE)、ブッキング(BKNG)が6月期の決算を発表し、オンライン旅行セクターにとって大きな1週間となりそうです。

発表を前にアナリストが第2四半期決算のプレビューノートを発表していますが、ほとんどが第2四半期の業績は好調に推移すると考えている一方で、第3四半期の見通しについては、意見が分かれています。

そして、最も問われているのが、もし景気後退が長引いた場合、来年はどうなるかということです。この3社の株価は一般に割安と見られており、3社とも株価は年初来で大きく下落していますが、株価上昇に拍車をかけるほど強い見通しがあるかどうかは不明です。

UBSのアナリスト、ロイド・ウォームズレイ氏は8月1日付けのリサーチノートで7月の旅行回復のペースをめぐるデータの後退」と「マクロ経済の継続的な懸念」を反映して、このセクターに対する予測を引き下げたと書いています。第2四半期の業績は「堅調」であるものの、第3四半期の予測には下方バイアスがかかると見ています。

ただ、「広範な旅行の回復はまだ軌道に乗っており、2023年まで成長を続けることができると考えている」との補足はしています。

同氏は、ブッキングについては「買い」を維持し、エクスペディア、エアビーアンドビー、トリバゴ(TVGO)、トリップアドバイザー(TRIP)については「ニュートラル」の格付けを維持しています。

「バリュエーションが後退し、中期的なトレンドに肯定的であるため、我々はブッキングの株を引き続き推奨する」と同氏は書いています。

目標株価については全銘柄を引き下げています。ブッキングを2,800ドルから2,285ドルに引き下げ。エクスペディアは183ドルから108ドル、エアビーアンドビーは185ドルから120ドル、トリバゴは2.80ドルから1.50ドル、トリップアドバイザーは28ドルから20ドルに引き下げています。

一方、ドイツ銀行のアナリスト、リー・ホロウィッツ氏はリサーチノートの中で、投資家から聞こえてくる疑問のひとつに、旅行の回復が来年まで続くかどうかということがあると書いています。

同氏は、第3四半期に向けたトレンドは依然として強いと見ており、先週、アルファベット(GOOGL)がグーグルでの旅行関連広告の需要について前向きなコメントを発表したことを指摘しています。

ホロウィッツ氏は、エクスペディア、ブッキング、エアビーアンドビーがいずれも予想を上回る売上成長を記録し、第3四半期について「建設的な」発言をする可能性が高いと見ています。しかし同氏は、そのどれもが株価を上昇させるきっかけにはならないと考えており、すべての目が2023年に向いていており、その点を心配していると述べています。

「我々は、より広範なマクロの不確実性と景気後退のリスクを懸念しており、現時点では2023年の数字が縮小することを予測することが適切だと考えている」と同氏は書いています。

とはいえ、エクスペディアとブッキングの両社には強気の姿勢を崩しておらず、どちらも割安に見えると主張しています。

ホロウィッツ氏は、エクスペディアの目標株価を235ドルから130ドルに、ブッキングの目標株価を2800ドルから2300ドルに、そしてエアビーアンドビーの目標株価を155ドルから120ドルに引き下げました。格付けについては、エクスペディアとブッキングは「買い」を継続し、エアビーアンドビーは「ホールド」を維持しています。

*過去記事はこちら エアビーアンドビー ABNB

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