エアビーアンドビーが魅力的に見える3つの理由

旅行業界の多くの銘柄には多くの懸念される点がありますが、エアビーアンドビー(ABNB)はこれらの懸念に耐えうるように見えます。旅行需要が長期的にも短期的にも高まる中、エアビーアンドビーが同業他社よりも優位に立ち、パフォーマンスを上げる可能性がある理由は以下の通りです。

旅行需要の高まり

ここ何年か旅行の抑制を余儀なくされた後、米国の消費者はこの夏、休暇に行きたくてうずうずしています。米国旅行協会の調べによると、5月の旅行支出はパンデミック開始以来、過去最高を記録しました。またAAAは、7月4日の祝日には4800万人のアメリカ人が旅行すると予測し、これは2019年の水準をわずかに2%下回るレベルであるとしました。まだ確認されていませんが、これは7月の旅行が5月よりもさらに忙しくなることを意味しているのかもしれません。

今のところ、エアビーアンドビーはこの需要の急増にうまく対応しているようです。2022年第1四半期、同社への予約は172億ドルとなり、2019年同期比73%増となりました。この予約金額の急増により、同社は12億ドルのフリーキャッシュフローを生み出し、同四半期のフリーキャッシュフローマージンは79%に達しました。このような高いマージンが今年いっぱい続くとは思えませんが、エアビーアンドビーが高い需要をいかにうまく活用できるかを示しています。

長期投資家にとってより重要なのは、今後数年間の旅行支出の見通しもエアビーアンドビーに有利に動いていることです。2026年までに、米国旅行協会は旅行支出が1兆2600億ドルに達すると予測しています(インフレ調整後)。これは、2022年から20%増の成長です。このうち9700億ドルはレジャーによるもので、2026年の出張は2019年の水準を下回ると推定されています。

エアビーアンドビーがレジャーで成功していることを考えると、同社はこの上昇の恩恵を受ける可能性があります。

供給制約の少なさ

今後数四半期に旅行熱が非常に高くなる可能性があるため、多くの投資家は一部の地域、特に都市やバケーションのホットスポットでホスピタリティ企業への供給が制約されることを懸念しています。しかし、エアビーアンドビーはこの課題に対処するため、600万件以上のアクティブなリスティングを持ち、さらに特定の地域における供給のボトルネックを緩和するための複数の機能を備えています。

好みのバケーションスポットがないユーザーのために、エアビーアンドビーは「I’m Flexible」機能によって、より空室率の高い地域や滞在をリコメンドすることができます。この機能により、ユーザーはこれまで20億回以上、探そうとも思わなかったような宿泊先を見つけることができたということです。

また、エアビーアンドビーには「カテゴリー」というオプションもあり、バケーションを検索するもうひとつの方法(ロケーションを使う以外の方法)になっています。特定のアクティビティをしたい人や、特定のスタイルの家を持ちたい人がいれば、エアビーアンドビーはそれに対応する宿泊施設を探すことができ、需要が高くないかもしれない地域を宣伝することができます。

これらの機能により、エアビーアンドビーは需要があるところに供給を引き当てることができ、ほとんどのホスピタリティ企業が直面するこれらのボトルネックを大幅に緩和しています。

同業他社よりも高い満足度

エアビーアンドビーがこれまで苦労してきたことは、プロダクトの品質に一貫性がないことです。これは、エアビーアンドビーがプラットフォーム上で直接住宅を運営していないことを考えると理解できますが、結果として顧客満足度が不安定になる原因となっています。しかし、同社のライバルの多くも同じ問題に悩まされています。

ネットプロモータースコア(NPS)によると、顧客満足度に関しては、実はエアビーアンドビーはトップクラスにあります。Vrboやブッキング・ホールディングス(BKNG)といった他の第三者プラットフォームはエアビーアンドビーよりスコアが低く、ブッキングのNPSは25、Vrboはマイナス83で、この事業を高く評価している回答者はわずか7%に過ぎません。これに対し、エアビーアンドビーのNPSは31で、回答者の半数以上が同社を推奨し、スコアに悪影響を与えるのは4分の1以下となっています。


エアビーアンドビーのライバルに対する優位性を考えると、同社は短期的にも長期的にも成長する可能性があるように見えます。同社は技術革新と新機能の開発を続けており、第1四半期の業績を見ると、こうしたイノベーションが功を奏しているように見えます。

エアビーアンドビーは今日、バーゲン価格で取引されています。株価はフリーキャッシュフローの21.6倍であり、マリオット・インターナショナル(MAR)やヒルトン・ワールドワイド(HLT)といった従来のホスピタリティ銘柄と比べると、かなりのディスカウントで取引されています。

*過去記事はこちら エアビーアンドビー ABNB

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