2030年までに5倍になるモンスター成長株3つ

市場全体が低迷する中、成長株も打撃を受けています。しかし、歴史的に見ると、経済が弱体化したり縮小したりする時期には、急成長する企業がアウトパフォームすることが多くあります。つまり、今が優良な成長株を買う絶好の機会かもしれません。株価が2030年までに5倍になる可能性を持つ超強力な成長株をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。

ピンタレスト(PINS)

ソーシャル・メディア・プラットフォームのピンタレストは5倍になるために必要な条件をすべて満たしていると言っていい銘柄です。

ただ現在、ピンタレストの株価は大暴落しています。2021年2月中旬に90ドル近い史上最高値を記録して以来、株価はその価値の4分の3弱を失っています。懐疑論者は、同社の月間アクティブユーザー数(MAU)の9ヶ月間の減少だけでなく、アップルのiOSのプライバシー変更が広告主導のビジネスに与えるかもしれない影響を心配しているようです。

ピンタレストが3四半期連続でMAUを減少させているのは事実ですが、パンデミックの初期段階において、そのユーザー成長は通常よりもはるかに加速していたのもまた事実です。過去3四半期の減少は、ワクチン接種率が上昇し、人々の生活がある程度正常に戻ったことに対応するものです。ピンタレストのMAUの伸びを5年単位で見てみると、安定した上昇の軌道を描いていることがわかります。

もっと重要なのは、ピンタレストが4億3,100万人のMAUを簡単にマネタイズしているという事実です。昨年、世界のユーザー1人当たりの平均収入(ARPU)は36%上昇し、国際的なARPUは80%も上昇しました。

海外ではARPUの拡大余地が大きく、これがピンタレストが2桁の成長率を維持するための要因となっています。また、広告主がピンタレストの大規模なユーザーベースにリーチするために、かなりのプレミアムを支払うことを望んでいることも実証しています。

一方、アップルのiOSのプライバシー変更は、ユーザーがデータ追跡をオプトアウトできるようにするもので、ピンタレストにとってはあまり面白くない出来事であるのは確かです。アップルの変更は、ユーザーの興味を決定するために「いいね!」などの機能に依存するプラットフォームに悪影響を及ぼす可能性があります。

しかし、ピンタレストの大前提は、ユーザーが自分の好きな物、場所、サービスを共有することにあります。ピンタレストの4億3,100万人のMAUは、自分達の興味を公開して、マーチャントに提供しています。ピンタレストがすべきことは、ユーザーを引き付け、マーチャントとの間の効果的な仲介者となることにあります。

これまでのピンタレストの着実な成長の歴史を考えると、現在の水準は絶好のバーゲンのように見えます。

*過去記事はこちら ピンタレスト PINS

ラブサック(LOVE)

一般的に、家具業界は地味でエキサイティングなものではありません。実店舗を持つ小売業者が、店舗への来客を頼りに、少数の卸売業者から類似の製品を購入することで成り立っています。ラブサックは、ユニークな商品と複数の販売チャネルで、この業界を破壊しようとしています。

数年前、ラブサックはビーンバッグスタイルの椅子「サック」で知られていました。しかし、同社の2022年度(2022年1月30日決算)の売上の88%近くは、「サクション」の販売が占めています。 サクションは、購入者が何十通りものアレンジを加えて、事実上どんな居住空間にもフィットさせることができるモジュール式のソファです。

機能面だけでなく、サクションの大きなメリットは3つあります。1つ目は、充電ポートやサラウンドスピーカーなど、あらゆるものをアップグレードできること。2つ目は、200種類以上ものカバーから選べることです。そして3つ目は、このカバーに使われている糸が、すべてペットボトルから作られたものであることです。環境に配慮した家具であること、選択肢の多さ、機能性の高さ、そのすべてが1つの製品に集約されています。

もうひとつ、ラブサックが他の家具業界と大きく異なるのは、オムニチャネル販売のプラットフォームがあることです。ラブサックは、パンデミック時に売上の半分近くをオンラインに移行しました。また、ポップアップショールームの運営、ブランドショールームとの提携を行い、39州に146の小売店舗を展開しています。従来の家具小売業に比べ、消費者への直接販売への依存度が高いため、ラブサックの諸経費はかなり低くなっています。

株価は今年に入って30%下落していますが、ラブサックには20%の成長率を維持する能力があると見られており、今の状況は間違いなく押し目買いのチャンスです。

*過去記事「ラブサック 家具業界を変革する力を持つディスラプター

トルパニオン(TRUP)

トルパニオンは米国のスペシャリティ保険会社であり、主要事業は、猫や犬に特化したテイラーメイド型のペット保険の販売です。

コンパニオン・アニマルへの支出は、投資家の度肝を抜くほどの額ではありませんが、間違いなく地球上で最も不況に強い産業の一つです。

昨年、米国ではペットのために推定1,096億ドルが費やされ、そのうち320億ドル以上が獣医学的治療と製品販売に費やされました。米国でコンパニオン・アニマルに対する支出額が前年比で減少したのは、四半世紀以上前のことです。つまり、ペットの飼い主は、毛皮や鰓、鱗、羽のある家族のために進んで財布を開いているのです。

トルパニオンが魅力的な投資先である理由は、その獲得可能な市場にあります。米国とカナダでは、コンパニオン・アニマルが健康保険に加入している割合はわずか2%と推定されています。一方、イギリスとスウェーデンのペット保険の普及率はそれぞれ25%と40%です。すでにペット保険のリーディングカンパニーであるトルパニオンが、米国とカナダで25%の普及率を達成した場合、その獲得可能な市場は380億ドル以上となります。 ちなみに、同社は2021年に通年で6億9,900万ドルの売上を達成しています。

ペット保険の分野で競争が激化しているとはいえ、トルパニオンにはいくつかの競争上の優位性があります。例えば、20年以上にわたって築き上げた獣医師や診療所との信頼関係が有利に働いています。

さらに、獣医師への支払いを会計時に行うソフトウェアを提供しているのは、大手医療保険会社ではトルパニオンだけです。これは、加入者の手間を省き、獣医師やクリニックがトルパニオンの保険プランを推進する理由となります。

トルパニオンは、少なくとも今後10年間の半ばまで20%のトップライン成長率を維持するためのツールを持っている会社です。2030年、辛抱強い投資家に大きな利益をもたらす可能性はかなり高いと思われます。

*過去記事「30〜50%の値上がりが期待できるハイグロース株4つ

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