反転上昇の気配を見せてきたテラドック、下がれば下がるほど「買い」

テラドック・ヘルス(TDOC)の株価は、この1年間77%もの大幅な下落を記録して低迷を続けてきました。しかし、この低迷の時期に終止符を打ち、反転上昇に変わる気配が見えてきました。

2月22日にテラドックは2021年の第4四半期と年末の決算を発表しました。12月31日までの期間、その総訪問件数は前期の390万件から440万件に急増しました。

これはテラドックにとって新記録ですが、この四半期中にオミクロン株が流行したことの影響もあると考えられます。しかし、テラドックはこれを一過性のものとは考えておらず、この数字をさらに上積みすることを期待しており、次の四半期には450万件を超える可能性があると予測しています。

訪問件数が大幅に増加した結果、同社の売上は5億5420万ドルで、前四半期の5億2200万ドルから6.2%増加しました。来期は5億6500万ドルから5億7100万ドルになると同社は予想しており、中間値で約2.5%の増加を示しています。

これは比較的緩やかな増加ですが、同社は2022年全体の売上高を25億5000万ドルから26億5000万ドルと予想しており、これは2021年の20億3000万ドルから約28%増加することになります。

この成長と収益性の向上が相まって、テラドックは今、魅力的な成長株となっています。この四半期、同社の営業損失は4140万ドルで、前四半期の6060万ドルの損失と比較すると、大きく改善されました。

さらに、営業活動から1億9400万ドルのキャッシュを得ており、キャッシュを使うばかりだった2020年とは大きく異なります。金利上昇下での成長株のパフォーマンスを懸念する投資家にとって、これは特に重要なことです。

さらに、同社の決算説明会では、長期的な投資家が将来的に同社の事業がさらに強化されることを確信できるような、さらなるポジティブな材料が挙げられました。

CEOのジェイソン・ゴレビッチ氏は、24時間365日対応可能な専任ケアチームを患者に提供する新商品プライマリー360について、「会員の満足度は95%と桁外れだ」と述べています。

昨年、J.D. Powerが実施した遠隔医療満足度調査では、テラドックは顧客サービスを含むすべてのサブカテゴリーでトップランキングを獲得しました。

同社が顧客と良好な関係を築いていることは、テラドックの大きな強みです。この分野には競争があり、遠隔医療は他社も提供できるものですが、それをうまく行い、顧客を満足させることで、テラドックは競争に打ち勝つことができます。

同社によると、現在同社のプラットフォームには50社の顧客があり、そのうちの数社はフォーチュン500のリストに名を連ねている企業だそうです。

テラドックのプラットフォームは9000万人以上が利用していますが、同社は、既存の顧客関係を活用し、メンタルヘルスや慢性的なケアをカバーする幅広いソリューションに注力することで、この数字をさらに伸ばすことができると楽観視しています。

 テラドックの株価は2019年以降これほど安くなったことはなく、下がれば下がるほど買い材料になります。中長期的視点でポートフォリオを運用する投資家にとって、テラドックは保有することでかなりの利益が得られることが期待できる銘柄です。

yahoo! finance によれば現在のアナリストの平均目標株価は112.33ドル、「買い」と「ホールド」の評価はほぼ半々ですが、少なくとも現在の70ドルあまりの株価から60%の上昇の余地があることになります。

*過去記事はこちら テラドック TDOC

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