ロクが2月22日に大きく上昇した理由

ウクライナ情勢の緊迫でダウ工業株30種平均が8カ月ぶりの安値となった2月22日、ストリーミングTVソフトウェアおよびハードウェア企業であるロク(ROKU)の株価は8.46%増の122ドルと大きく値を上げる逆行高となりました。

この急騰は、シティのアナリストが目標株価を250ドルに設定したことによるものと思われます。

ロクの株価は、ここ数ヶ月で大きく下落しています。先週、同社は期待外れの第4四半期決算を発表し、第1四半期のガイダンスが予想よりも弱かったため、株価の下落はさらに悪化しました。22日の上昇分を含めても、今年に入ってからの株価は46%下落しています。

シティのアナリストであるJason Bazinet氏は、この売りが行き過ぎだと考えています。同アナリストは、22日に目標株価をこれまでの価格から25ドル引き下げ、250ドルとしましたが、この新たな目標株価でも113ドルあまりだった2月18日の終値から120%以上のアップサイドがあることを示唆していました。

ロクの売上の伸びは急速に減速しています。第4四半期の売上高は前年同期比33%増で、第3四半期の51%増から減少しています。

今後の見通しとして、経営陣は第1四半期の売上を前年同期比25%増にとどめるとしています。ロクによると、成長の鈍化は、ロクのOSを搭載したテレビのサプライチェーンの問題や、供給不足の影響を受けた企業の広告予算の減少が主な原因です。

しかし、これらの問題は一時的なものであると考えており、通期の売上高は前年同期比35%増を見込んでいます。

*過去記事はこちら ロク ROKU

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