メタ・ショックが広がる中、押し目買い推奨も

2月2日に発表されたメタ・プラットフォームズ(FB)の決算内容は、市場に大きな衝撃を与えました。
*「メタ 予想を下回る減益決算で20%超下落

この記事を書いている現在(米国東部時間01:25PM)メタは対前日約26%減で取引されていますが、このままいけば18.96%減という過去の記録より悪い、、同社の歴史上、1日で最悪の急落となります。

メタの急落の原因は、第4四半期の財務結果にあります。売上高は予想を上回りましたが、収益はアナリストの予想を下回りました。

弱い収益よりも問題なのは、ひどいガイダンスでした。メタは、2022年第1四半期の売上高を270億ドルから290億ドルと予想していますが、これは年間成長率が3%から11%と非常に低いことを意味しており、メタのような高成長株に期待されているものではありません。

今回の決算の内容については、ウォール街からは厳しい評価を受けています。例えば、メタバースへの支出に伴うコスト増や、アップル(AAPL)によるモバイル広告ルールの変更による売上への逆風などです。

しかし、最大の問題は、人々がメタバースのプラットフォームに費やす時間が減少していることであり、これが今後の売上成長に影響を与えると考えられます。

これらの問題は、何十億ドルもの市場価値の破壊につながり、ソーシャルメディア分野の他の銘柄にも影響を与えています。

ドイツ銀行のストラテジストであるジム・リード氏は、20%超下落した2月2日の時間外取引におけるメタの損失は、ネットフリックス(NFLX)の時価総額を上回る2,000億ドル以上の時価総額の消失に相当すると指摘しています。

しかし、ウォール街が悲観一色かというと、そうではありません。こんな時こそチャンスと押し目買いを推奨する声もあがっています。

アングロスイスの資産運用会社J. Stern & Co.のチーフ・インベストメント・オフィサーであるクリストファー・ロスバッハ氏は、これを買いのチャンスと捉えています。

ロスバッハ氏は、「メタの株式は、この数字に至るまで魅力的に評価されており、これ以上の後退は、長期投資家にとってさらに魅力的な機会となる」と述べています。

決算発表前、メタの株価は今年に入ってすでに5%近く下落しており、昨年9月の記録的な終値からは35%近く下落していました。

ロスバッハ氏は、「ユーザー数の伸びが鈍化し、コスト増が市場の期待を下回ったにもかかわらず、メタの第4四半期の業績は、売上と収益性において強力な基本的パフォーマンスを実現した」と付け加えました。

メタバースへの投資に関連したコスト増は、一部の投資家には不評のようですが、ロスバッハ氏はこれを良いことだと考えています。

「メタがメタバースに大規模な投資を行っていることは、この新しい分野でリーダーになろうとする能力と意欲を示している。我々は、これらの投資が将来的に大きなリターンを生むことを期待している」と評価しています。

さらに、ロスバッハ氏は、メタの収益がこれほど悪く見える理由のひとつは、1年前の例外的な成長の時期と比較しているからだと指摘しています。

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