2030年までに5倍の成長が期待できる高成長株2つ

2022年の株式市場は波乱含みのスタートとなりましたが、ポートフォリオを長期的な視点で見るのにこれほど適した時期はありません。テクノロジーを中心としたナスダック100指数は、今年に入ってすでに14%の下落となっていますが、過去10年間で481%の上昇を記録していることを忘れてはなりません。

独自のビジネスモデルと強力な財務実績により、2030年までに5倍の成長が期待できる高成長株をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。

アクセリス・テクノロジーズ(ACLS)

消費財はデジタル化の傾向をさらに強めているため、その動作にはより高度なコンピュータチップが必要となっています。また、パンデミックの影響で、アジアとヨーロッパの各地でロックダウンが発生し、半導体の生産が停滞しました。この2つの要因のおかげで、アクセリス・テクノロジーズの製品の需要が急増しています。

アクセリスは、半導体チップの製造プロセスに不可欠なイオン注入装置を製造しているため、半導体メーカーが生産能力を高めると、そのために同社の装置が必要になります。

アクセリスは、深刻なチップ不足により自動車価格の高騰に苦しんでいる自動車分野に焦点を当てています。同社は2021年9月以降、「パワーデバイス」ラインの大量出荷を強調する発表を相次いで行っており、それが業績のトップとボトムの両面を改善しています。

アナリストは、アクセリスが2022年中に7億7,400万ドルの売上を達成すると予想しており、これは2020年にパンデミックが始まってからの年平均成長率(CAGR)が27%になることを意味しています。

しかし、それ以上に重要なのは、同社の予想一株当たり利益で、今年は3.66ドルに達する可能性があります。

アクセリスの売上高と利益の倍率が同じだと仮定すると、2030年までに株価が5倍になるためには、これらの指標を年率23%で成長させる必要があります。最近の業績が示すように、同社はこの目標を余裕で達成しています。

最近の供給不足が需要に追いつくにつれて、半導体セクターの成長が鈍化することは十分考えられますが、アクセリスの株式は現在、iShares セミコンダクター ETFと比べて割安の価格で取引されています。

ETFの株価収益率は現在30であるのに対し、アクセリスは2021年の売上を基準にして23となっています。つまり、最近の好調な業績にもかかわらず、投資家はこの株をセクター全体よりも割安な価格で手に入れることができるのです。

デュオリンゴ(DUOL)

ソーシャルメディア以外で、18億人もの顧客に対応できる市場を持つ企業は多くありません。しかし、世界中で今現在、新たな言語を学んでいる人に人気のデュオリンゴはそんな数少ない企業のひとつです。

デュオリンゴのデスクトップおよびモバイル用言語教育アプリケーションは、学習体験をゲームに変え、競技性を高めることで、現在、業界を席巻しています。

このアプリケーションは、アップルのApp StoreとアルファベットのGoogle Play Storeの両方において、教育カテゴリで最も高い売上を記録しています。

創業以来、5億回以上のダウンロードを記録しているものの、まだ対応可能な市場のほんの一部にしか手をつけていないと考えられており、その市場自体も大きく成長しています。

2020年には、何億人もの人々が初めてインターネットにアクセスするようになったインドで、400%の成長を遂げました。デュオリンゴは、多くの人々が仕事や教育のために英語などのグローバル言語を学ぶことを選択していることから、発展途上国における巨大な機会を想定しています。

デュオリンゴは、広告、サブスクリプション(追加機能のロック解除)、単発のコースを通じてサービスを収益化しており、大幅な増収を達成しています。売上は、2019年の7,070万ドルから、2022年には3億2,270万ドルになると予想され、年複利成長率は65%になります。

デュオリンゴは現在、売上原価率が一定であると仮定して、2030年までに株価が5倍になるために必要な23%をはるかに超える売上を上げています。そして、同社は、デジタルベースの語学学習市場が2025年までに470億ドルを超えると予測しており、その成長性には大きなアップサイドがあると考えています。

同社はすでにこの業界で圧倒的な存在感を示しており、2022年以降に予想される売上を大幅に拡大できる確率はかなり高いと思われます。

*過去記事 デュオリンゴ DUOL

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