レモネード(LMND)は11月3日、「レモネード・カー」が正式に売り出されたことを発表しました。この新しい自動車保険商品は、まずイリノイ州のドライバーに提供されますが、同社は全国的に展開する予定です。テネシー州が次の州となり、その後、他の州でも展開していく予定です。
レモネードの顧客数は100万人を超えていますが、売上のほとんどは低価格の保険で、特に賃借人保険は平均的な保険料が月々15ドル程度です。
自動車保険の保険料はその約10倍で、同社の現在の顧客層は年間10億ドル以上を自動車保険に費やしていると推定されています。顧客満足度が非常に高い同社にとって、この新規事業を迅速に拡大する大きなチャンスとなりそうです。
自動車保険は、レモネードのコアビジネスよりもはるかに大きな市場です。米国だけでも自動車保険は2,880億ドルの市場であり、これに対して賃貸人保険は40億ドル程度です。ほとんどの自動車保険会社は、いまだに不便なクレームプロセスを提供しているため、レモネードはこの分野を変革するユニークな存在となりそうです。
この発表を受け、3日のマーケットでレモネードの株価は一時12%以上の上昇を見せました。現在は前日比5.71%増の72.25ドルで取引されています(米国東部夏時間1:19PM)。
*過去記事はこちら「レモネード LMND」