ウォルマート 自動運転の配送サービスを開始へ

ウォルマート(WMT)は、フォード・モーター(F)および自動運転スタートアップのアルゴAIと提携し、米国の3都市で自律走行による配送サービスを開始します。

このサービスは、アルゴ AIの自動運転システムを搭載したフォードの車両を使って、ウォルマートの注文を顧客に届けるものであると、フォードは9月15日の声明で述べています。

アルゴのクラウドベースのシステムは、ウォルマートのオンライン注文プラットフォームと統合され、顧客への配送を指示し、スケジュールを立てる役割を果たします。

3社は、マイアミ、テキサス州オースティン、ワシントンD.C.でのサービス開始に向けて作業を進めており、初期の統合テストは今年後半に開始される予定だということです。

ウォルマートとフォードは以前、2018年にマイアミで自律走行による食料品配送のテストを行うために提携しました。またウォルマートは、投資しているゼネラルモーターズ(GM)の過半数子会社クルーズや、自律走行車スタートアップのGatikとも提携しています。

ウォルマートのラストマイル・デリバリー担当上級副社長のTom Ward氏は、「アルゴとフォードとともに、自律走行による配送の取り組みを3つの新しい市場に拡大できることを嬉しく思います」と述べ「このコラボレーションは、お客様のご自宅に圧倒的なスピードで商品をお届けするという当社のミッションをさらに推し進めるものであり、ひいては自律型配送の道を切り開いていくものです」と語っています。

フォードとアルゴは、自動運転分野でも協業してきた経緯があり、2017年にフォードが人工知能企業に10億ドルを投資したことにさかのぼります。

7月には、アルゴとフォードは、リフト(LYFT)との提携により、2021年末までにリフトのネットワーク上に自動運転車を投入する計画を発表しました。フォードの自律走行車およびモビリティ事業のCEOであるスコット・グリフィス氏は、ウォルマートとの提携も重要なマイルストーンであると述べています。

また、「ウォルマートの小売およびEコマースにおけるリーダーシップと、アルゴおよびフォードの自動運転事業が、これらの複数の都市で連携することは、最終的にビジネスの効率化と優れた消費者体験を可能にする商業商品配送サービスの拡大に向けた重要なステップとなります」と同氏は述べています。

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