銘柄選別を専門とするアクティブ運用担当者が「相場の動きについていくのに必死だ」と言うほど、連日の高音が続く米国市場。特に連日最高値を更新するナスダックの強さは際立っています。
そんな加熱する市場の中で、8月30日に史上最高値 ATH(All Time High)を更新したのが以下の3銘柄です。
アルファベット(GOOG/GOOGL)
Embed from Getty Imagesアルファベットの株価は8月30日の正午にATHを更新しました。その後株価は下がりましたが、同社の時価総額は2兆ドルの大台に近づいています。
アルファベットは、広告収入だけでなく、クラウドコンピューティングのような成長著しい分野にも参入しており、大きな可能性を秘めています。また、同社のYouTube事業は、新世代のユーザーに受け入れられており、あまり評価されていない資産です。他にも、「Google Pay」などのサービスは、アルファベット社のラインアップを充実させています。
右肩上がりで株価は上昇しており、年初から70%近くも上昇していますが、まだまだ乗り遅れた投資家が多く、その勢いが止まる様子は見られません。
ルルレモン・アスレティカ(LULU)
Embed from Getty Imagesアスレチック・アパレルは何十年にもわたって高成長分野であり、ルルレモンはそのトレンドに乗っています。同社の株価は5月中旬以来急上昇しており、30日の約2%の上昇により、時価総額は約560億ドルに達しています。
ルルレモンは過去の逆境を乗り越えて顧客のロイヤルティを回復・維持しており、特にパンデミックの際にはそれが大きな売上増につながっています。
ヨガウェア専門企業である同社は、9月初旬に最新の四半期決算を発表する予定ですが、同社の株を追っている人の多くは、同社が前年同期比で47%の増収を達成すると予想しています。
ルルレモンは、実店舗での成功をeコマースチャネルに反映させることができ、現在では両方の販売方法が同社のビジネスを推進しています。
また、インタラクティブなフィットネス機器メーカーであるMirrorを買収したことも、ルルレモンの将来性を高める要因となっています。2021年以降も、ルルレモンが勢いを増していく可能性は十分です。
アトラシアン(TEAM)
Embed from Getty Imagesオーストラリアのワークプレイスコラボレーションソフトウェアの巨人であるアトラシアンの株価は2%上昇し、時価総額は1,000億ドルの大台に急速に近づいています。
アトラシアンは、ここ数年、世界中の企業が採用しているデジタルトランスフォーメーションから大きな恩恵を受けています。
同社は、クラウド上で利用できるサブスクリプションベースのソフトウェア製品を提供することで、あらゆる種類や規模の企業がプロジェクトを管理し、組織全体で強力なコミュニケーションを確保することを容易にしてきました。
直近の四半期においても、アトラシアンは前年同期比で30%の売上成長を続け、顧客数も36%増加しています。
アトラシアンの利益は素晴らしいものです。しかし、アトラシアンの規模はまだ比較的小さいため、今後も巨大なアドレス可能な市場を開拓していくことができると思われます。