値上げで台湾セミが4%上昇

台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)の株式は、同社が製造するチップの価格を引き上げる計画であるとの報道が浮上した後、8月25日に上昇しました。

8月25日の終値は前日比%4.39増の117.03ドルとなっています。

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複数の報道によりますと、台湾セミは2022年に製造する最先端の半導体の価格を10%引き上げ、一方で古い半導体の価格は15〜20%引き上げるとのこと。世界的な半導体不足により、自動車から家電製品に至るまでの消費財の生産が困難になっていることから、この値上げは来年の第1四半期に実施されるそうです。

通常、半導体メーカーは、製造技術の効率化を反映して、毎年価格を下げています。しかし、今年は先端半導体の価格を据え置いており、これは値上げに相当すると、同社のビジネス慣行に詳しい人物は語っています。

同社の経営陣は最近の決算説明会で、同社の価格は旺盛な半導体需要を反映したものではないと述べていました。

これとは別に、ニーダムのアナリストであるチャールズ・シー氏はリサーチノートの中で、台湾セミの価格が10%上昇すれば、同社の売上成長率はおよそ5%上昇すると書いています。

その程度の値上げであれば、同社の2022年の粗利益率は1%ポイント上昇するとのこと。同氏は、台湾セミの売上は、今年は18%増の564億ドル、2022年には17%増の658億ドルになると予想しています。

同氏は、いくつかのセカンド・ティアのファウンドリーがすでに値上げを行っており、台湾セミにとっては、より多くの料金を請求する口実となっていると述べています。

世界中で半導体の需要が急増する中、台湾セミは今年300億ドル、今後3年間で1,000億ドルの設備投資を発表しました。この支出計画の一部には、建設中のアリゾナ州の工場も含まれています。

シー氏は、目標価格680台湾ドル(138ドル)と「買い」の評価を繰り返しています。33人のアナリストが台湾セミの株を「買い」と評価し、3人が「ホールド」と評価しています。「売り」の評価はありません。

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