ペイパル 決算を受け株価急落 買いのチャンス?

7月28日に四半期決算を発表したペイパル(PYPL)。「ペイパル決算 今後の見通しが予想に届かず株価下落

業績予想を上回ったものの、ガイダンスがコンセンサスを下回ったため、株価は7月29日の市場で前日比6.2%減の283.17ドルと大きく下落しました。

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イーベイがペイパルから自社による決済に切り替えることが今後の売上高見通しを下げる一因になっていますが、CFOのジョン・レイニー氏は、アナリストとの電話会議で、「当社は現在、イーベイからのプレッシャーを以前の予想以上に受けている」と述べました。

さらに、この影響が、第3四半期の売上高の成長率の8.5%ポイントに相当し、4億6,500万ドルが削られ、売上高は推定62億ドルとなることも明らかにしています。

みずほ証券のダン・ドレヴ氏は、投資家に長期的な視点を持つよう促しています。

同氏は、2020年のペイパルの驚異的な成長に言及し、「コロナのハネムーンは終わったかもしれない」と書いていますが、今回の決算報告では、ペイパルのコアアプリへのエンゲージメントが強化されたことや、取引量が四半期ごとに49%増加した「buy now pay later(今買って後で払う)」などの新しい取り組みの勢いなど、いくつかのポジティブな要素を強調しています。

また、ペイパルは、第3四半期の総決済件数の見通しを30%から33%~35%に引き上げ、事前の予測レベルよりも10ポイント上昇したことを同氏は指摘しています。

ただ、今後について懸念される兆候も現れています。

ペイパルは加盟店が同社のサービスを利用して支払う際に請求する「テイクレート」の低迷が続いていると報告しています。

テイクレートは、2020年第4四半期の2.21%から、第1四半期は2.11%、第2四半期は2.01%に低下しました。

ペイパルはこの減少を、イーベイの取引量の減少と為替手数料の減少によるものとしていますが、ペイパルがより競争力のある価格圧力に直面していることを示しているのかもしれません。

投資家は今後の見通しが予想に届かなかったことを理由に売りに回り、株価は29日に大きく下げましたが、一部のアナリストは、この下落を買い時と見ています。

シティグループのアナリストであるAshwin Shirvaikar氏は、イーベイの影響を受けない中核の方が優れており、イーベイを理由としての下げは買い時と見ています。

バンク・オブ・アメリカのジェーソン・カプファーバーグ氏も「成長基盤は極めて底堅い。下落は(投資家がペイパル株を買うのに)魅力的な機会だ」としています。

イーベイによる売上の減少は、「高利回りの貯蓄口座など新機能が補完する」と同氏は述べています。

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