オリジナル・バークはなぜ10%上がった?

特別目的買収会社(SPAC)、ノーザン・スター・アクィジション(STIC)と合併して、6月2日にオリジナル・バーク(BARK)と改称してスタートした新会社の株価が6月29日、前日比9.8%増の10.63ドルと高騰しました。「ノーザン・スター バークボックスとの合併承認で12%上昇

オリジナル・バークは、犬のための質の高い製品、サービス、コンテンツを提供することに注力している。BarkBoxやSuper Chewerなどの月次サブスクリプション型のサービス、eコマースプラットフォームBarkShop.com、ターゲットやアマゾンなどの小売企業との提携ネットワークを通じたカスタムコレクション、犬に必要なウエルス製品BARK Bright、個別化されたフードデリバリーサービスBARK Eatsなどを全国で展開している。

出所:マネックス証券銘柄スカウター
企業URLhttps://www.bark.co

これは6月28日にシティグループのアナリストがカバレッジを開始し、「買い」推奨を行ったため。
これに先立ち、6月10日にジェフリーズ、6月14日にはCanaccord Genuityが、それぞれ「買い」の評価を出しており、カバレッジを開始した3社が全て買い推奨という順調なスタートを切りました。

このように新しく生まれた会社の株価が大きく上がると、いわゆるミーム株(meme stock)が空売りされた反動ではないかとの懸念が浮かびますが、最新のデータである6月15日時点で、バークの浮動株(取引可能な株式)の4.5%、総株数の3%しか空売りされておらず、オリジナル・バークについてはどうやら当てはまらないようです。

同社は有名なブランドを持ち、かなりユニークなビジネスモデルを持っていることから、ウォッチリストに入れておく価値のある銘柄です。

現在はペット関連企業が上場企業の仲間入りをするには絶好のタイミングです。コロナの大流行では、多くの人が普段よりも家にいることが多くなったため、ペットの飼育数が急増しました。オリジナル・バークの製品は、アマゾンや自社サイトでも販売されており、パンデミックによるオンラインショッピングの急増をうまく捉えられる体制が整っています。

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