ネット障害の問題で話題になったファストリー(FSLY)ですが、
「ネット障害を起こしたファストリーの株価が急騰」「ファストリーが障害の原因を発表」
障害がコンテンツ配信ネットワーク事業者に与える影響を懸念され、6月10日にオッペンハイマーに格下げされました。アナリストのティモシー・ホーラン氏は、同社株の格付けを「アウトパフォーム」から「パフォーム」に引き下げ、これまでの目標価格85ドルを取り下げました。
ホーラン氏は、今回の障害をきっかけに、一部の顧客が他のプロバイダーに乗り換える可能性があることを懸念しています。
「CDN(コンテンツ配信ネットワーク)のスイッチングコストは比較的低く、顧客はセカンドソースのプロバイダーを探すことができる」と同氏は調査報告書に書き、同社が6月期に売上高と利益率の両方で「難しい比較」に直面しているとしています。
さらに、2021年のガイダンスは「大幅なバックエンドロード」となっており、先日発表された最高財務責任者Adriel Lares氏の突然の退任による不確実性も加わっているとしています。
ファストリーは2021年の予想収益の16倍以上で取引されており、EBITDA(金利・税金・減価償却前利益)はマイナスで、「この評価を拡大するためには、力強い成長と利益率の改善が必要」とホーラン氏は指摘。
同社が下半期の目標である上半期の売上高成長率を10%台にするという目標を達成する可能性は今のところ低いと見ています。
ファストリーの株価は6月10日の終値で前日比1.43%減の53.91ドルとなっています。