レモネード なぜ11%上がった?

4月21日のマーケットでレモネード(LMND)が急騰しました。前日比+10.83%の89.75ドルで終えています。

レモネードは値動きの激しいモメンタム株のひとつで、今日の動きの前にはこの1ヶ月だけで約20%の下落を記録していました。他の多くのモメンタム銘柄もこのところ同様に低迷しており、この日はその多くが急激に上昇しましたので、レモネードの動きもそれに連動した面が大きいと考えられます。

ただ、ここまで高騰した理由のひとつに4月20日に同社によって発表された自動車保険への参入のニュースが投資家によって評価され、楽観的な見方が増えていることがあるのかもしれません。

同社は年内に自動車保険プラットフォーム「レモネード・カー」を立ち上げる予定であることを発表し、興味のある顧客が同社のウェブサイトで早期登録できる仕組みを開始しています。

同社はこれまで、借り手保険、ホームオーナー保険、ペット保険を販売していましたが、今年初めに定期生命保険を追加したばかりでした。

生命保険という大きな市場に参入したばかりのこの時期に続けて自動車保険という新たな市場に飛び込んだ理由としては2つあげられています。

ひとつは、自動車保険は米国だけでも3,000億ドルの市場規模があると言われており、レモネードのコア市場である賃貸保険やペット保険の約70倍の規模がある大きな市場であること。

もうひとつは、レモネードの既存顧客が自動車保険も同社から購入したいと考えていること。保険を購入する際の簡単な手続きや、同社の迅速なクレーム処理が高く評価されていることから自動車保険も同様になることを顧客が望んでいるそうです。

同社によると、既存の顧客層は毎年約10億ドルを自動車保険に費やしているとのことで、この商品は同社の売上に即座に大きな影響を与える可能性があります。

レモネードの自動車保険商品は、同社独自の人工知能を用いて、緊急時の対応やクレーム処理を行います。また、この商品は、電気自動車やその他の環境にやさしい車のドライバーにとって「特に魅力的」なものになると同社はアピールしています。

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