パランティア株に24%の上昇余地!シティが目標株価250ドルに引き上げ、11月2日決算が次の焦点

✨ この記事でわかること

  • シティがパランティアの目標株価を245ドルから250ドルに引き上げ、10月21日の終値から約24%の上昇余地を見込んでいます。
  • パランティア株はAI投資への懸念で調整しながらも、重要な移動平均線付近で下値を支えられています。
  • 11月2日の第3四半期決算では、米国政府向けと民間企業向け事業の成長が高い株価期待に応えられるかが焦点になります。

シティが強気評価を維持、目標株価を250ドルへ引き上げ

AIソフトウェア企業のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)に対して、米金融大手シティが強気の評価を示しました。

2026年10月22日付のバロンズによると、シティはパランティアの目標株価を従来の245ドルから250ドルへ引き上げ、投資判断「買い」を維持しました。

10月21日の終値201.72ドルと比較すると、約23.9%の上昇余地があります。

今回の引き上げで重要なのは、パランティアの株価がすでに大幅に回復しているにもかかわらず、シティが追加的な上昇を見込んでいる点です。

同社株は8月3日の好決算発表後から約60%上昇しています。それでもシティは、米国政府向け事業と民間企業向け事業の双方で力強い成長が続くと予想しています。

一方、10月22日の米国市場のプレマーケットでは、株価が一時197.72ドルと前日終値から約2%下落しました。アナリストの強気評価が、直ちに株価上昇につながるわけではないことも示しています。

最高値から調整するパランティア株、移動平均線が重要な水準に

パランティア株は10月9日に過去最高終値209.05ドルを記録しましたが、その後は売り圧力が強まりました。

10月21日までの8営業日のうち6営業日で下落し、21日の終値は最高値から約3.5%低い水準となっています。

背景には、AI関連企業の設備投資拡大や資金調達に対する市場の警戒感があります。AIインフラの構築に巨額の資金が投入される一方、投資に見合う収益が得られるのかという疑問が強まっています。

こうした環境で注目されているのが、株価の移動平均線です。

バロンズによると、パランティアの日足チャートにおける50日移動平均線は183.73ドル付近にあります。21日の終値は、この水準を約9.8%上回っています。

また、週足チャートでは50週移動平均線付近まで下落した後に反発する動きが確認されています。

移動平均線は一定期間の平均株価を示す指標で、投資家が相場の方向性や売買の判断材料として利用します。

ただし、移動平均線を維持したからといって、その後の上昇が保証されるわけではありません。特に決算発表を控えた成長株では、業績見通しによってテクニカルな節目を大きく超えて値動きすることがあります。

第2四半期は売上高93%増、米国民間事業は149%増

シティの強気評価を理解するには、パランティアが8月3日に発表した2026年第2四半期決算を確認する必要があります。

同社の公式決算資料によると、売上高は前年同期比93%増の19億3,546万ドルに達しました。

特に際立っていたのが米国事業です。

指標2026年第2四半期前年同期比
全社売上高19億3,546万ドル+93%
米国売上高15億7,300万ドル+115%
米国民間事業売上高7億6,400万ドル+149%
米国政府事業売上高8億900万ドル+90%
調整後営業利益11億9,447万ドル営業利益率62%

米国民間事業の149%という成長率は、パランティアが政府向けソフトウェア企業から、企業向けAIプラットフォーム企業へと事業を拡大していることを示しています。

企業が生成AIを試験的に利用する段階から、実際の業務に組み込む段階へ移行するにつれて、パランティアのAIプラットフォームに対する需要が高まっていると考えられます。

さらに、同社の米国民間事業における契約残存価値は前年同期比124%増の62億3,800万ドルとなりました。

契約残存価値は将来の事業規模を考えるうえで重要な指標ですが、すべてが直ちに売上高として計上されるわけではありません。

こうした契約拡大が、今後の継続的な売上成長にどの程度結び付くかが重要です。

関連記事:パランティアの劇的な復活 第2四半期データが示す「真の成長力」と今後の展望

11月2日の決算は株価の方向性を左右する重要イベント

パランティアは11月2日の米国市場終了後に2026年第3四半期決算を発表します。決算説明会は米東部時間午後5時から予定されています。

同社が8月に示した第3四半期の会社予想は以下のとおりです。

指標第3四半期の会社予想
売上高21億6,000万〜21億6,400万ドル
調整後営業利益12億9,200万〜12億9,600万ドル
調整後営業利益率(計算値)約60%

売上高予想の中央値は21億6,200万ドルで、第2四半期の実績から約11.7%の増収を見込んでいます。

さらに、2026年通期の売上高予想は81億5,000万〜81億5,800万ドルです。これは前年比約82%の成長に相当します。

今回の決算で特に注目したいのは、米国民間事業の成長率です。

第2四半期の149%という高い成長が持続すれば、パランティアのAIプラットフォームが企業の本格的な業務システムとして普及していることを裏付ける材料になります。

一方、成長率が市場の期待を下回る場合には、好調な決算でも株価が下落するリスクがあります。

ウォール街は強気一色ではない

パランティアへの評価は証券会社によって異なります。

最近のアナリスト評価では、バークレイズが265ドル、UBSとシティが250ドル、ゴールドマン・サックスが230ドルの目標株価を示しています。

一方、モルガン・スタンレーは205ドル、キャンター・フィッツジェラルドは156ドルという、より慎重な評価を示しています。

こうした見通しの違いは、AI事業の成長性そのものだけでなく、将来の利益に対して現在の株価がどの程度割高なのかという評価の違いを反映していると考えられます。

パランティアは高い成長率と収益性を実現していますが、株価にも大きな期待が織り込まれています。

投資家にとって重要なのは、成長が続くかどうかだけではありません。現在の株価を正当化できる成長率を、どれだけ長期間維持できるかという点です。

関連記事:パランティア株に18%の上昇余地 ゴールドマン・サックスが注目するAI市場の「隠れた強み」

まとめ:250ドルへの上昇には業績による裏付けが必要

シティによる目標株価250ドルへの引き上げは、パランティアの成長力に対するウォール街の期待が依然として強いことを示しています。

米国政府向け事業の拡大に加え、民間企業によるAI導入が加速している点は、同社の中長期的な成長を支える重要な材料です。

ただし、目標株価はアナリストの予測であり、実際に到達することが保証されているわけではありません。

11月2日の決算では、米国民間事業の成長率、政府向け需要、利益率、そして第4四半期以降の会社見通しを確認する必要があります。

株価が50日移動平均線を維持できるかという短期的な視点に加え、急成長するAIソフトウェア事業が持続的な利益を生み出せるかという中長期的な視点が、今後の投資判断で重要になります。

情報ソース

企業公式資料・一次情報

報道・市場情報

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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