エヌビディア株が反発。背景にTSMCとの生産能力強化の動き

エヌビディア(NVDA)の株価が週明け11月10日の市場で反発し、直近5日間の下げ幅を取り戻す動きを見せました。10日の終値は5.79%高の199.05ドルでした。この背景には、AI半導体の旺盛な需要に応えるための供給体制強化への期待があるようです。

米投資情報メディア「バロンズ」の報道によると、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが台湾を訪問し、主要な製造パートナーであるTSMCの経営陣と会談したことが好感されています。

焦点は「3ナノ」供給拡大

報道によれば、この会談の焦点は最先端の「3ナノメートルウエハー」の生産能力だったとされています。

  • エヌビディアはAIモデルの学習に不可欠な高性能チップの供給を増やすため、TSMCに対して生産能力を月間最大50%引き上げるよう要請した可能性があると報じられています。
  • TSMCのCEOも、フアン氏から増産要望があったこと自体は認めており(具体的な数量は非公開)、AI向け半導体の需要が依然として非常に強いことを裏付けています。

アナリストの強気な見方は継続

AIハードウェアへの投資は世界的に加速しており、UBSは2025年の世界AI設備投資見通しを4,230億ドルに上方修正するなど、市場の期待は高まる一方です。

こうした中、ウォール街のアナリストも強気な見方を崩していません。

  • シティのアティフ・マリク氏は、エヌビディアの目標株価を220ドルに引き上げています。
  • 同氏は「AIチップ市場のボトルネックは需要ではなく供給だ」と指摘しており、今回のTSMCとの増産協議の重要性がわかります。
  • メリウス・リサーチのベン・ライツェス氏も、データセンター部門の好調を理由に、目標株価300ドルと強気な評価を維持しています。

まとめ:供給が需要に追いつけるか

11月19日に控える決算発表に向け、市場はエヌビディアの力強い成長を期待しています。今回のTSMCとの連携強化の動きは、その期待に応えるための重要な布石と言えそうです。

AIインフラへの投資が過熱する中で、エヌビディアが供給体制の制約をどれだけ解消し、爆発的な需要を取り込めるか。そこが今後の成長の鍵を握っていると言えます。


【参考記事】

  • Why Nvidia Stock Is Getting a TSMC Boost (By Adam Clark, Barron’s, Nov 10, 2025)

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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