サークル・インターネットが新規上場で急騰、暗号通貨市場に再び熱気

  • 2025年6月6日
  • 2025年6月6日
  • BS余話

2025年6月5日、ステーブルコイン「USDC」の発行元として知られる米暗号資産企業サークル・インターネット・グループ(CRCL)がニューヨーク証券取引所に上場し、初日に株価が急騰しました。公募価格31ドルに対し、初値は69ドル、取引開始直後に一時103.75ドルまで上昇し、取引時間中に3度も売買停止がかかるほどの過熱ぶりとなりました。終値は83.23ドルで、初値比168%の上昇を記録しています。

上場初日の時価総額は184億ドルに

サークル・インターネットは当初、1株あたり24〜26ドルの価格帯でIPOを計画していましたが、最終的に需要の高まりを受けて価格レンジを27〜28ドルに引き上げ、売出株数も2600万株から最終的には3400万株へと拡大しました。

終値ベースでの時価総額は約184億ドルに達し、オプションや引受業者による追加取得分を含めると214億ドル規模となります。今回のIPOによってサークルとその既存投資家は約11億ドルを調達する見込みです。

ステーブルコイン「USDC」の発行企業として注目

サークル・インターネットは、米ドルと価値を連動させたステーブルコイン「USDC」を発行する企業です。ステーブルコインはその価格が安定しているため、決済や送金に適しているとされ、暗号通貨の中でも注目を集めています。

同社は安定的な利息収入により黒字を維持しており、今後は決済領域への事業拡大を図る方針です。最高財務責任者であるジェレミー・フォックス=ジーン氏は上場直後のインタビューで「これはサークルにとって大きな瞬間です。しかし、我々のミッションはまだ始まったばかりです」と語り、今後の成長に意欲を示しました。

USDTとの競争と規制強化の追い風

サークルのUSDCは現在、ライバル企業テザーが発行するUSDTに次ぐ市場シェアを誇っています。CoinMarketCapによると、USDTの時価総額は1538億ドル、USDCは615億ドルと報告されています。

ただし、米国に拠点を置くサークルにとって、今後の規制環境は成長に向けたカギとなります。現在、米議会では「GENIUS法」と呼ばれるステーブルコイン規制法案が審議されており、可決されればサークルの信頼性と市場競争力が高まる可能性があります。サード・ブリッジのアナリストであるジェイコブ・ズラー氏は、同法案の成立により、USDCの市場シェアが28%から40%まで拡大する可能性があると分析しています。

トランプ大統領とSEC新体制が追い風に

暗号通貨市場全体も再び活況を呈しています。ビットコインの価格は4月7日以降35%以上上昇しており、背景にはトランプ大統領の「リバレーション・デー」演説がきっかけとなったリスク資産売却からの反転があります。

さらに、米証券取引委員会(SEC)の新委員長ポール・アトキンス氏の登場により、バイデン政権時代とは異なり、暗号通貨に対して柔軟な姿勢が取られるようになってきました。この政策転換により、サークルのような暗号資産関連企業の上場が今後も続く可能性があります。

サークル上場の成功が示す今後の展望

コインベース・グローバル(COIN)やロビンフッド・マーケッツ(HOOD)といった暗号資産関連企業の株価もここ2ヶ月で上昇しており、eToroやギャラクシー・デジタルといった企業もウォール街での取引を開始しました。

サークルの成功は、他の暗号資産企業にとってもIPOへの道を開くものであり、今後の市場動向からも目が離せません。

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG