インテルが新CEOにリップブー・タン氏を指名、株価が急上昇

  • 2025年3月13日
  • 2025年3月13日
  • BS余話

米国の半導体大手 、インテル(INTC)は3月12日、新しいCEOとしてリップブー・タン氏を迎えることを発表しました。この発表を受けて、同社の株価は12日の通常取引で4.6%上昇し、その後の時間外取引ではさらに12%急騰しました。

新CEOにリップブー・タン氏が就任

タン氏は、以前インテルの取締役を務めていましたが、会社の方向性をめぐる意見の相違から昨年8月に退任していました。今回、暫定CEOを務めていたデビッド・ジンスナー氏とミシェル・ジョンストン・ホルツ氏に代わり、新CEOとして正式に就任することになりました。なお、ジンスナー氏とジョンストン・ホルツ氏はそれぞれの以前の役職に戻る予定です。

インテルの暫定会長であるフランク・イエアリー氏は、次のようにコメントしています。

「リップブーは、テクノロジー業界における卓越したリーダーです。製品やファウンドリーのエコシステムにおける深い人脈を持ち、株主価値を創造してきた実績がある彼こそが、インテルの次のCEOにふさわしい人物です。彼は常に顧客を最優先に考え、市場で勝つための差別化されたソリューションを提供し、高い成果を上げる文化を築いてきました」

タン氏の経歴と実績

タン氏は、半導体設計ツールを提供するケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)の元CEOであり、最近ではベンチャーキャピタル企業「ウォルデン・キャタリスト・ベンチャーズ」を設立しました。同氏は、核工学と経営学の2つの修士号を持ち、テクノロジー業界で豊富な経験を積んできました。

インテルの株価動向と今後の展望

インテルの株価は、この1年間で50%以上下落しており、業界内での競争が激化する中、厳しい状況が続いています。特に、エヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)との競争が激化しており、同社は経営の立て直しを迫られています。

タン氏のリーダーシップのもと、インテルがどのような成長戦略を描き、業績を回復させるのか注目されています。特に、半導体製造の強化や、AI関連の技術開発への投資が今後の鍵となりそうです。

*過去記事「TSMCがインテルの工場を運営⁉ 半導体業界に激震が走る理由とは?

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