TSMC 11月売上34%増!AI需要が半導体業界を牽引する理由

  • 2024年12月10日
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TSMCとして知られる台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)の11月の売上が前年比で34%増加し、AIデータセンター需要の成長を背景に好調を維持しています。同社はアップル(AAPL)やエヌビディア(NVDA)などの主要顧客に向けて高性能チップを供給しており、2024年の株価はすでに約92%上昇しています。

11月の売上実績

TSMCが12月10日に発表した11月の売上は、新台湾ドルで2761億ドル(約8.5億ドル)となり、10月と11月の合計では前年比31.4%の増加を記録しました。ブルームバーグの分析によれば、2024年第4四半期の売上成長率は36.3%に達すると予測されています。もし現在の月間売上ペースが継続すれば、第4四半期の売上は8615億新台湾ドル(約26.5億ドル)に達する可能性があります。

AIデータセンター需要が牽引

ChatGPTが2022年末に初めて公開されて以降、AIデータセンターやサーバーへの大規模な投資が行われており、これがTSMCを含むAIハードウェア供給企業に恩恵をもたらしています。マイクロソフト(MSFT)やアマゾン(AMZN)といった大手テック企業はAIインフラへの支出を拡大し、TSMCはその中心的な役割を果たしています。

投資家の懸念:AI投資のリターンは実現するか

AI市場の需要は旺盛ですが、「キラーAIアプリケーション」の不足により、この投資が十分なリターンをもたらすのか懸念する声も聞かれます。それでも、TSMCは競合のサムスンやインテル(INTC)が製造で苦戦する中で、価格競争力を維持しさらに拡大することが期待されています。

ブルームバーグ・インテリジェンスの見解

ブルームバーグ・インテリジェンスは、TSMCの11月の売上が同社のガイダンスの上限を達成する可能性を示していると指摘しています。米国の輸出規制により中国AIチップメーカーへの供給が停止されたにもかかわらず、AIや高性能スマートフォン向けチップの需要が引き続き成長を後押ししており、勢いは2025年まで続く可能性があります。

TSMCの成長が示す半導体業界の未来

TSMCはAI時代におけるデータセンター構築の中心的な存在であり、今後も市場をリードするポジションを維持すると見られています。同時に、競合との差別化が進む中で、さらなる価格競争力を手にするチャンスを得ています。

半導体業界やAI関連のトレンドを追いかける投資家にとって、TSMCの成長は引き続き注目すべきポイントです。

*過去記事 TSMC

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