最近のチップセクターの低迷にもかかわらず、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は依然として勝者であると、パイパー・サンドラーのアナリストが指摘しています。
AMDの強みと市場シェアの拡大
フィラデルフィア半導体指数(SOX)は今四半期で約15%下落し、AMD株も年初から10.7%の下落を記録しています。しかし、パイパー・サンドラーのハーシュ・クマール氏とロバート・アグアンノ氏は、AMDには依然として大きなチャンスがあると見ています。
インテル(INTC)は先週、期待はずれの四半期決算とガイダンスを発表し、さらに15,000人の人員削減と配当の停止を発表しました。パイパー・サンドラーは、これがAMDの市場シェア拡大に役立つと述べています。
「我々は、AMDがINTCを犠牲にして主要顧客でさらなる勝利を獲得するにつれて、この移行は今後数年間にわたり継続すると見ている」とアナリストは述べています。アナリストらは、AMDが2028年までに4000億ドル規模のアクセラレーター市場で約20%のシェアを獲得すると予測しています。
AMDの格付けと目標価格
パイパー・サンドラーは、AMD株の格付けを「オーバーウエート」と評価し、目標株価を175ドルとしています。さらに、エヌビディア(NVDA)がチップの遅延で苦しんでいる場合、AMDはその利益を享受する立場にあります。メディア報道によれば、エヌビディアのBlackwell B200チップの大量出荷が3ヶ月ほど遅れる見込みです。エヌビディアは生産が順調に進んでいると述べていますが、状況を注視する必要があります。
まとめ
パイパー・サンドラーの見解によれば、AMDは今後も市場シェアを拡大し続ける可能性が高いとされています。インテルの業績低迷と市場の動向を背景に、AMDがどのように成長していくのか注目されます。
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