世界最大のヘッジファンドが選ぶ未来の投資先:アップル、エヌビディア、マイクロソフト

世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツは最近、大規模な投資戦略の変更を行いました。同ファンドはマグニフィセント・セブンと呼ばれるハイテク株への投資を増やし、中国の電気自動車(EV)メーカーへの投資を半減させました。この動きは、証券取引委員会(SEC)に提出された最新のフォームで明らかになりました。

ブリッジウォーター・アソシエイツの投資戦略

ブリッジウォーター・アソシエイツは、1975年にレイ・ダリオ氏によって設立され、2023年6月30日時点で972億ドルの資産を管理しています。同ファンドは、資産額で世界最大のヘッジファンドとしてリストのトップに位置しています。ダリオ氏は2017年にCEOを退いたものの、現在もチーフ・インベストメント・オフィサーのメンターとして活躍しています。

ハイテク株への大幅な投資拡大

同ファンドは、アップル(AAPL)エヌビディア(NVDA)マイクロソフト(MSFT)への投資を大幅に増やしました。特に、アップル株に対する投資は劇的に増加し、2023年末時点でわずか1,100株だったアップル株を、第1四半期末時点で180万株に引き上げました。エヌビディア株は、43万6,100株を新たに購入し、合計で70万4,600株を保有するに至っています。マイクロソフト株についても、投資を3倍に増やしました。

中国の電気自動車メーカーへの投資縮小

一方で、ブリッジウォーターは中国の電気自動車メーカーであるニオ(NIO)への投資を大幅に減らしました。第1四半期にニオの米国預託証券(ADR)を130万枚売却し、保有するADRを140万枚に減らしました。

市場動向と企業の戦略

アップルは、第1四半期に11%下落したものの、第2四半期には11%上昇しました。ウォール・ストリート・ジャーナルは、アップルがデータセンターのサーバーで人工知能(AI)ソフトウェアを実行するために設計された独自のチップを開発中であると報じています。このような技術革新は、AI競争においてアップルを優位に立たせる可能性があります。

エヌビディアは、AIチップメーカーとしての地位を確立しており、第1四半期に82%の株価上昇を記録しました。5月22日に予定されている次の決算報告を前に、さらなる期待が高まっています。

マイクロソフトも、第1四半期に12%の株価上昇を見せましたが、米中間の緊張が高まる中、中国を拠点とするクラウドコンピューティングとAIのスタッフに転勤を要請しています。

ニオの現状と中国EV市場

ニオの4月のEV納入台数は、3月および前年同期比で急増しましたが、激化する価格競争の中での利益確保が課題となっています。ニオのADRは第1四半期に価値の半分を失ったものの、第2四半期には17%上昇しています。

まとめ

ブリッジウォーター・アソシエイツの投資戦略の変更は、市場動向と企業の技術革新に対する迅速な対応を示しています。特に、ハイテク株への積極的な投資は、今後の成長を見据えた戦略と言えます。一方で、中国のEV市場に対する警戒感も見受けられます。今後の市場動向に注目が集まります。

*過去記事はこちら アップル AAPL  エヌビディアNVDA マイクロソフト MSFT

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