ブロードコム株の躍進—他の半導体株が苦戦する中での明るい例外

  • 2024年4月19日
  • 2024年4月19日
  • BS余話

2024年4月の半導体株のパフォーマンスは厳しいものがありますが、ブロードコム(AVGO)だけが異なる動きを見せています。4月に入り中旬までの時点で、インテル(INTC)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価はそれぞれ17%と18%も下落しています。iShares Semiconductor ETFが約4%下落するなど全体でも下落している中、ブロードコムの株価は約4%上昇し、業界内で際立った存在となっています。

TSMC決算が示す旺盛なAI需要

台湾セミコンダクタ・マニュファクチャリング(TSM)は4月18日に第1四半期の業績を発表し、予想をわずかに上回る結果を出しました。しかし、同日の米国市場で株価は4.9%下落。これは、AI半導体への需要が急増している一方で、他の製品カテゴリーへの需要が平凡であったためです。特に、アップル(AAPL)とエヌビディア(NVDA)との比較がこの現象を際立たせています。AI半導体への需要が急増している中、エヌビディアは高性能コンピューティング用のAI半導体市場で約80%のシェアを占めており、市場規模は1000億ドルに達しています。

ブロードコムの評価とその持続性

ブロードコムの場合、AIはビジネスの約20%を占めているに過ぎませんが、その市場リーダーシップは顕著です。2024会計年度の売上高予測は500億ドルで、ウォールストリートの予想に一致しています。さらに、ブロードコムの株式は2024年度の予想収益の約27倍で取引されており、これはPHLX半導体指数の30倍の倍率よりも低く、株価のパフォーマンスにおいて評価額が重要な要因となっています。

まとめ

AI半導体の需要の増加が半導体業界の新たなトレンドとして確立しつつある中、ブロードコムはその堅実な業績と合理的な評価額で市場の逆風に立ち向かっています。今後も技術革新と市場の需要動向に注目し、投資の機会を見極めることが投資家にとって重要です。

*過去記事「AIの未来を牽引するブロードコム:急成長株への投資チャンス

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