マイクロン株、連続上昇の背後にあるAI技術の力

  • 2024年3月27日
  • 2024年3月27日
  • BS余話

マイクロン・テクノロジー(MU)の株価がこのところ上昇し続けています。3月26日の市場でも2.4%高の119.94ドルで取引されており(米国東部夏時間11:14AM現在)、この勢いが続けば8営業日連続の上昇となります。これは、2019年12月に11営業日連続で上昇して以来の最長記録です。

3月の月間で見ても、マイクロンの株価は29.3%も上昇しており、2011年1月の31.4%急騰以来の大幅な上昇率を示しています。この株価上昇の背景には、マイクロンが人工知能(AI)の恩恵を受ける企業としてウォール街から高い期待を寄せられていることがあります。

AI時代のキープレイヤー:マイクロンの広帯域メモリ(HBM)

特に注目されているのは、マイクロンの広帯域メモリ(HBM)製品です。米国みずほ証券のアナリスト、ビジェイ・ラケシュ氏によると、マイクロンのHBM製品は今年度の大半で価格が固定されているものの、供給の逼迫によって年末から来年にかけて価格が上昇する可能性があります。

マイクロンのHBM3E製品は、消費電力を約30%削減でき、競争力の面でも特に優れていると評価されています。HBM市場は前年比で100%から200%の成長が見込まれ、マイクロンは市場シェアを拡大する絶好の機会を迎えています。

目標株価引き上げ:マイクロンの将来性

ラケシュ氏は、マイクロンが「AI成長イネイブラー」として再評価され、株価がより高い倍率で取引される可能性があると指摘しています。さらに、米政府からのチップス法への資金提供の交渉も進行中との見方を示しており、その結果がマイクロンのさらなる成長を後押しする可能性があります。

このポジティブな分析を受けて、ラケシュ氏はマイクロンの目標株価を124ドルから130ドルに引き上げました。ローゼンブラット証券のハンス・モーゼスマン氏もマイクロンの株価に対して強気の見解を示し、目標株価を225ドルとしています。HBMが最も価格弾力性のあるカテゴリーになり得ると同氏は見ています。

まとめ:マイクロン・テクノロジーの輝かしい未来

マイクロン・テクノロジー社は、AI時代のキープレイヤーとして、その価値とポテンシャルを証明し続けています。HBM製品を中心とした技術革新、そして米政府との資金提供交渉など、同社の成長を後押しする要因は数多く存在します。マイクロン・テクノロジーの株価上昇は、ただの始まりに過ぎないかもしれません。

*過去記事「AIブームに乗るメモリーチップ業界:マイクロン・テクノロジーの変貌

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