2024年における半導体業界の注目株として、エヌビディア（NVDA）がその名を刻んでいます。TDカウエンのアナリストたちは、このグラフィックス・プロセッシング・ユニットのスペシャリストが、今後の市場で大きな存在感を示すと予測しています。
今年、エヌビディアの株価は、その半導体が人工知能技術のプロセッサとして広く選ばれたことにより、3倍以上に急騰しました。中国への輸出に対する懸念から若干の後退は見られましたが、TDカウエンのマシュー・ラムジー氏は、エヌビディアが来年も再び価値を高めると予測しています。
ラムジー氏は、「エヌビディアは、近年のコンピューティング成長ベクトルにおいて重要なリーダーであり、2024年の最も有望な投資アイディアとして指名する」と述べ、エヌビディアの目標株価を700ドル、2025年予想利益の株価収益倍率を30倍と設定しました。
この予測の背景には、生成AIへの投資の拡大や、エヌビディアが半導体単体の販売からソフトウェアを含むフルシステムへとシフトしている点が挙げられます。これにより、データセンター市場での支出において、エヌビディアはより大きなシェアを確保することが可能になると見られています。
一方で、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（AMD）などの競合他社との潜在的な競争に関する懸念も指摘されていますが、TDカウエンのアナリストはこれを過小評価しています。彼らは、市場は十分に大きく、エヌビディアとAMDの両方がAI市場で「勝者」として君臨する余地があると考えています。
これらの要素を踏まえると、エヌビディアは2024年の半導体業界においても、非常に重要な役割を果たす企業として期待されています。その革新的な技術と市場戦略が、さらなる成長と成功をもたらす可能性は非常に高いと思われます。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA