エヌビディア（NVDA）の株価が11月13日、約7年ぶりの9連騰を達成し、その勢いは止まらない様子を見せています。特筆すべきは、この株価の上昇がエヌビディアによる革新的な新型AI半導体の発表後に起こったことです。この新半導体は従来のモデルに比べて大幅な性能向上を約束しており、市場に大きな影響を与えています。「H200 GPU発表：エヌビディア、AI技術でさらなる高みへ」
専門家の見解
ウェルズ・ファーゴのアナリスト、アーロン・レイカーズ氏によれば、この新型GPUはHBM3eメモリを搭載し、エヌビディア初となる高性能グラフィックス・プロセッシング・ユニットです。これにより、より広い帯域幅と容量を備え、「次世代AIワークロードにおけるメモリの重要性」が強調されています。
ウォルフ・リサーチのアナリスト、クリス・カソ氏は、エヌビディアが過去にデータセンター向けGPUを更新していないため、この新製品はAI市場の成長と性能要件に対応するための製品サイクルの加速であり、競争力をさらに拡大するものだと指摘しています。
株価の最新状況
エヌビディアの株価は、13日に0.6%上昇し、最近9営業日連続で上昇を記録しました。これは2016年12月27日以来の最長の連騰記録となります。13日の終値は486.20ドルとなり、8月31日に記録した終値の過去最高値493.55ドルを1.5％下回るところまで上昇しています。
みずほのアナリスト、ジョーダン・クライン氏は、エヌビディアの株価上昇は「本物の」ロングオンリー投資家とリテール・バイヤーの牽引力を反映していると分析しています。
投資家の注目点
エヌビディア株は今年に入って233％の上昇を遂げています。投資家は、11月21日に予定されている第3四半期決算発表に注目しています。この発表が今後の株価にどのような影響を及ぼすかが、市場の関心事となっています。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA