アマゾンの株価急騰、第2四半期の売上と利益が予想を上回る

アマゾン・ドット・コム(AMZN )の株価は、8月3日の取引終了後に急騰しました。これは、同社が発表した第2四半期決算の売上と利益が予想を上回り、第3四半期のガイダンスもウォール街の予想を上回ったことによるものです。

特に、同社のクラウドサービス事業であるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が予想以上の成長を示したことが株価上昇の大きな要因となりました。報告後の時間外取引で株価は10 %以上上昇し、今年に入ってからの株価上昇率は66%に達しました。

最近、AWSの成長が鈍化していました。顧客がクラウド費用の最適化に焦点を当てていたことが一因とされますが、今回の強い業績はクラウド需要の減速が底を打つ兆しを示しています。

第2四半期の売上高は前年同期比11%増の1344億ドルで、同社のガイダンス範囲(1270億ドル〜1330億ドル)とウォール街の予想(1312億ドル)を上回りました。また、一株当たりの利益は65セントで、市場予想の35セントを大きく上回りました。

営業利益は77億ドルで、前年同期の33億ドルを大きく上回り、ガイダンス範囲(20億ドル〜55億ドル)の最高値を大幅に超えました。また、AWSの売上は221億ドルで、ウォール街の予想を2ポイント上回る12%増でした。

オンラインストアの売上は530億ドルで、前年同期比4%増となりましたが、ウォール街の予想(6.5%増)を下回りました。一方で、第三者サービスは売上高が前年同期比18%増の323億ドルとなり、ウォール街の予想(13%増)を上回りました。

広告収入は107億ドルで、前年同期比22%増となりました。これは市場の予想を約4億ドル上回る結果です。また、主にAmazon Primeからのサブスクリプション収入は99億ドルで、前年同期比14%増となり、わずかに市場予想を上回りました。

第3四半期の見通しについて、アマゾンは売上高を前年同期比9%〜13%増の1380億ドル〜1430億ドルと見込んでいます。これは市場予想の1375億ドルを数十億ドル上回る見通しで、外国為替レートの有利な影響が120ベーシスポイントを占めるとのことです。また、同社は第3四半期の営業利益を55億ドル〜85億ドルと見込んでいます。

アマゾンのCEO、アンディ・ジャシー氏は声明の中で、「アマゾンは引き続き強い成長を続けています」と述べ、「フルフィルメントネットワークのサービスコストを下げつつ、Prime顧客にはこれまでで最も速い配送速度を提供しています。また、顧客がコスト最適化から新たなワークロードのデプロイメントにシフトを始めたことで、AWSの成長が安定してきました。さらに、AWSは、企業がトレーニングとモデルの運用をより簡単かつコスト効率よく行えるようにする多数の新しいAIリリースを提供し、大規模な言語モデルをカスタマイズして生成AIアプリケーションやエージェントを構築し、コードをより効率的に書くことができます」と述べました。

アマゾンの従業員数は、前年同期比で10%減少し、過去5四半期で16%減少しました。

以上、アマゾンの第2四半期決算についての報告でした。予想を上回る業績と、今後の明るい見通しにより、株価は急騰しています。特にAWSの成長は、アマゾンのビジネスの重要な柱であり、今後の動向に注目が集まります。

*過去記事はこちら アマゾン AMZN

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