メタが期待を上回る四半期決算を発表:強力な新製品ラインアップが鍵

メタ・プラットフォームズ(META)の株価は、2023年第2四半期の業績が市場予想を上回ったことから、7月26日のアフターマーケットで7%近く上昇しました。同社は、売上高320億ドル(前年比11%増)を達成し、これはウォール街のコンセンサス予想(310億ドル)を上回る結果でした。また、1株当たりの利益も2.98ドルで、こちらも市場予想の2.89ドルを上回りました。

同社の強固な成長は、Llama 2、Threads、Reelsなどのアプリの好調さや、Quest 3のローンチなど新製品の展開に支えられています。さらに、一日当たりの利用者数は30.7億人と前年比7%増、月間利用者数は38.8億人(6%増)を記録しました。これにより、同社のアプリは全体で広告インプレッションが前年比34%増加するなどの成果を示しました。

一方で、メタ社は従業員数を前年比14%減の71,469人に抑える一方で、資本支出計画の縮小を発表しました。これは2024年に支出を増やし、生成AIソフトウェアの開発を強化する戦略によるものです。

また、メタ社の売上構造に注目すると、同社の「ファミリー・オブ・アプリ」部門の売上高は12%増の317億ドルを達成しました。しかし、VRヘッドセットやメタバースへの取り組みを含む「リアリティ・ラボ」部門の売上は39%減の2億7,600万ドルでした。

CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、同社のTwitterの競合であるThreadsについて「かなり楽観的」で、動画共有プラットフォームのTikTokの競合であるReelsの動画再生数が1日2000億回を超えたことを明らかにしました。

今後について、メタ社は第3四半期の売上見込みを320億ドル〜345億ドルと予想し、これはアナリスト・コンセンサス予想の312億ドルを上回る見通しです。また、2023年通期の総経費は880億ドル〜910億ドルとなり、第2四半期に計上された訴訟費用により、前回予想の860億ドル〜900億ドルから増加するとのことです。

また、2023年通年の資本支出は270億ドル〜300億ドルになると予想し、前回予想の300億ドル〜330億ドルから減少するとしており、これは、非AIサーバーのコスト削減と、資本支出の2024年へのシフトの両方によるものだそうです。

特にAI関連業務をサポートするためのデータセンターとサーバーへの投資によって、2024年の資本支出は2023年から増加すると同社は予想しています。

それだけでなく減価償却費も24年は増加する見込みで、来年のインフラ関連費用の増加がその理由だそうです。給与費用の増加も見込んでおり、来年は “高コストの技術職 “が増えるためとしています。

*過去記事 メタ・プラットフォームズ

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