パランティア、キャシー・ウッドの再投資により株価大幅上昇

著名な投資家キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストが新たな買い増しを行なったことで、米国のデータ分析企業、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の株価が大きく跳ね上がっています。5月18日の市場でパランティアの株価は14.54%上昇。終値は11.74ドルとなりました。

このパランティア株の急騰は、アーク・インベストメント(ARK)が前日に大量のパランティア株を買い増したことを発表したことが大きな要因です。この動きは、5月10日にARKがパランティアに行った別の投資に続くもので、キャシー・ウッド氏が再びパランティアへの投資に熱を上げていることが窺えます。

ウッド氏が取り組むハイリスク・ハイリターンのハイテク企業投資は、同氏の運営するARK イノベーション ETFにおける主要な投資戦略です。このETFは2022年に一時期苦境に立たされましたが、今年は明るい回復の兆しを見せています。

ARKは17日、約126万株のパランティア株を新たに購入したと発表。その大部分はARK イノベーション ETFのためのもので、さらにアーク・フィンテック・イノベーションETFとアーク・ネクストジェネレーション・インターネットETFにも株を追加しました。この新たな支援と市場全体のポジティブなムードが相まって、パランティアの株価は一日で大きく上昇しました。

パランティアは、現在の状況を巨大な可能性を秘めた人工知能(AI)ビジネスの初期段階にあると見ています。同社は今月、新しいAIプラットフォームの展開に取り組み、経営陣はこの急成長する技術トレンドで競争上の優位性を持つと強調しています。パランティアは、今後の各四半期で利益を出す見通しを公表しており、投資家たちはこのAI展開計画と収益改善の可能性に注目しています。

AIの分野でパランティアが大成功を収めれば、その株価はさらに上昇する可能性があります。しかし、この見通しは現状では推測に過ぎません。パランティアの時価総額は約2500億ドルで、非GAAP(一般に認められた会計原則)による調整後の予想利益の約55倍、予想売上の11倍という高評価を受けています。これは市場がパランティアの将来的な成長と収益性に大きな期待を寄せていることを示しています。

キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントが買い増しを表明したパランティアは、AIの巨大な機会を追求し、その成果が待ち望まれています。データ・ソフトウェア業界、特にAIの進展と共に、その動向が注目されます。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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