ソーファイ決算発表: 株価11%急落の背後にある要因とは?

金融テクノロジー企業であるソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)は5月1日のマーケットが始まる前に第1四半期決算を発表しました。アナリストの見解によれば、投資家たちはフィンテック企業の第1四半期の個人向け融資の好調な実績を、今後の損失の警告として受け止めたようで、同社の株価は5月1日の市場で11%安となっています。

ソーファイの純損失は、前年同期の1億1040万ドル(1株当たり14セント)から減少し、3,440万ドル(1株当たり5セント)となりました。これはファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想の7,180万ドル(1株当り8セント)の損失よりも小さい数字です。

個人向けローンの取扱高は、前年同期比で46%増の295億ドルとなり、「長年にわたる技術投資による自動化・高速化プロセスの成果」とリリースでは説明されています。しかし、これらの高い数値が1日の株価下落の一因となったようです。

J.P. モルガンのアナリスト、レジー・スミス氏によれば、不況懸念を考慮すると、消費者金融全体で最終的に損失が拡大するとの予想があり、投資家は今期の個人向けローンの急増を将来の損失の兆候と受け止めているようです。さらに、テクノロジープラットフォームのアカウント数減少も株価を押し下げる要因となっています。

他のニュースとしては、会員数が43万3,000人以上増えて570万人近くになり、商品数も66万近く増加して860万近くに達しました。

一方で、当四半期の学生ローン取扱高は前年同期比47%減、住宅ローンは71%減となりました。これは学生ローン返済の一時停止やマクロ経済の悪化が影響しています。同社は3月に教育省を学生ローン返済一時停止問題で提訴しました。

第2四半期については、調整後の純収入は47億ドル〜48億ドル、調整後の利益は5,000万ドル〜6,000万ドルという予想が発表されました。また、2023年通年のガイダンスが引き上げられました。

ソーファイの株価は5月1日に11%下落し、5.55ドルで取引されていますが(米国東部夏時間2:53PM現在)、今年に入ってからの株価は23%上昇していました。このような状況を受け、投資家やアナリストは引き続き、ソーファイの今後の業績や経済情勢の変化を注視すると思われます。特に、個人向けローン市場の動向や、学生ローン返済一時停止問題などが同社の業績に与える影響について、今後も市場は慎重な見方を続けることが予想されます。

*過去記事「第4四半期決算を発表したソーファイが17%高


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