決算報告が示す、アルファベットとマイクロソフトが進めるAI革命

4月25日、アルファベット(GOOGL)とマイクロソフト(MSFT)が決算報告を発表し、投資家の関心を集めました。両社共にインフラ設備への投資を増やしており、特にAIが重要な要素となっています。
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両社は共にウォール街の予想を上回る業績を上げましたが、クラウドコンピューティング売上の伸びや検索収入の安定がその要因の一つとなっています。特にアルファベットの検索が好調だったことは、インターネット広告収入が低迷している中でウォール街のアナリストから賞賛されています。

シリコンバレーとウォール街が人工知能を次のビッグ・シングと捉える中、両社はコスト削減を行なった後に、AIに必要な高性能コンピューターをサポートするインフラ整備に力を注ぎ、その成果を後で享受する計画を立てています。

アルファベットのCFOルース・ポラット氏は、今年の資本支出が前年比で「小幅に増加する」と予想し、データセンター建設とサーバーへの投資ペースが増加すると述べました。一方、マイクロソフトのCFOエイミー・フッド氏は、クラウドインフラとAI関連への投資を拡大し、顧客の需要に応える計画です。

マイクロソフトは、オープンAIとの投資関係を通じて収益を上げることができるとし、特にクラウド事業アジュールがらみになることを示唆しました。また、検索エンジンBingがAIの組み込みによって将来的に恩恵を受けると予想されていますが、今のところ、マイクロソフトの検索およびニュース広告収入は、1年前の23%成長から減速し、前四半期比では横ばいの10%成長にとどまっています。

データセンターと検索における生成AIの可能性に投資家は注目していますが、今のところ、企業は投資期間中であることを認識する必要があります。それらの資金は、エヌビディア(NVDA)のような企業や、データセンターのインフラ技術を作っている他のハードウェアメーカーに向かうものと思われます。

その一方で、その大きな支出は、アルファベットやマイクロソフトなどの利益率に短期的な打撃を与える可能性もあります。

25日の両社のコメントは、AIが依然として最重要課題であることを示しており、あるトレーダーはツィッターで、アルファベットがアナリスト・コールで78回、マイクロソフトは64回、AIに言及したと指摘しています。

*過去記事はこちら アルファベット GOOGL  マイクロソフト MSFT

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