S&P 500がルールを変更!ブラックストーン、デル、エアビーアンドビーが構成銘柄に?

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが銘柄の採用基準を緩和し、複数の株式クラスを持つ企業をS&P 500などの米国主要指数に認めることが4月17日に発表されました。

この発表を受け、ブラックストーン(BK)、デル・テクノロジーズ(DELL)、エアビーアンドビー(ABNB)といった銘柄の株価が18日に上昇しています。時価総額約1100億ドルのブラックストーンはS&P 500指数に含まれない時価総額ランキングで最大の企業です 。

このルール変更は、2017年にS&Pが複数の株式クラスを持つ企業を認めないものの、バークシャー・ハサウェイ(BRK.A)、アルファベット(GOOGL)、メタ・プラットフォームズ(META)など、既存のインデックス構成銘柄については認めていた立場を覆すことになります。

ルール変更により、S&Pに採用される可能性が高まった他の銘柄としては、スノーフレーク(SNOW)、スナップ(SNAP)、ワークデイ(WDAY)、そしてKKRアンド・カンパニー(KKR)らの名前が取り沙汰されています。

この変更は、ブラックストーンやデルなどの企業にとって、投資家層を拡大し、再格付けが行われることを促すポジティブなきっかけとなるとみられます。

ただし、採用されるためには一定の収益性基準を満たす必要があるため、テスラは2020年後半までS&P 500から除外されていました。また、ウーバー・テクノロジーズは単一種類の株式でありながらも、S&P 500には含まれていません。

これまでS&Pは、株式のデュアルクラス構造は良いコーポレート・ガバナンスとは言えないという見解をとっていましたが、ウォール街では、S&Pがデュアルクラスを持つ企業を除外することで、候補を限定しているという見方がありました。特に、2017年以降のテクノロジー系IPOではデュアルクラス構造が多いことが問題視されていました。

このルール変更により、S&P 500指数がより多様な企業を取り込むことができ、その結果、投資家にとっても選択肢が広がることが期待されます。今回、S&Pが採用基準を緩和したことで、新たな企業が次々とインデックスに組み入れられることが予想されますが、一方で、コーポレート・ガバナンスに関する問題も引き続き議論されると思われます。

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