第4四半期決算を発表したソーファイが17%高

    金融テクノロジー企業であるソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)は1月30日のマーケットが始まる前に第4四半期決算を発表しました。今年の第4四半期までにGAAPベースで黒字になる見込みであると述べたことから、株価は30日午前の取引で17%高と急騰しています。

    同社の第4四半期の損失は、前年同期の1億1100万ドル(1株当たり15セント)から4000万ドル(1株当たり5セント)に縮小しました。アナリストのコンセンサス予想は、1株当たり9セントの損失でした。

    調整後ベースでは、7000万ドルの調整後金利・税金・減価償却前利益(Ebitda)を計上し、前年同期に計上した約500万ドルの調整後Ebitdaを上回りました。コンセンサス予想は4,300万ドルでした。

    非金利収入は1億3650万ドルから1億4460万ドルに増加しましたが、これは個人向けローン組成の増加が寄与した一方で、学生ローンや住宅ローンの組成が減少したためです。

    ソーファイのリリースによると、個人向けローンの組成は前年同期比50%増、学生向けローンの組成は72%減、住宅ローンの組成は「マクロ経済の逆風と住宅ローン履行パートナーの継続的な移行により」84%減となったそうです。

    「この好調な業績は、適格な借り手に対する申込から承認までのプロセスを自動化・迅速化するためのテクノロジーへの長年にわたる投資と、当社の高い信用水準を維持するためのリスク管理および引受モデルの頻繁なテストに助けられました」と、同社はリリースで述べています。

    CEOであるアンソニー・ノト氏は声明の中で、「このようなオリジネーションレベル自体は素晴らしいものですが、当社のバランスシートの強さと資金調達源の多様化は、コスト削減による効率化を推進しながら融資拡大のための新しい選択肢を提供します。これらの利点は、ソーファイが資金源として預金を利用できることから、ソーファイ銀行の直接的な成果です」と述べています。

    同社は、第4四半期においてソーファイ銀行の預金総額が46%増加し、GAAPベースの純利益で約3000万ドルをもたらしたと述べており、「預金は資金源を強化・多様化し、ローンに最高の金利を提供できるようにするとともに、素晴らしいリターンを生み出し、純利息収入を向上させる」とノトCEOは語っています。

    また、今後についてノト氏は、同社の成長とGAAPベースの純利益率の改善により、「2023年の第4四半期にGAAPベースの純利益の黒字化を達成するのに非常に有利な状況にある」と述べています。

    会計年度第1四半期の見通しについてソーファイは、調整後Ebitdaが4000万ドル〜4500万ドルとの数字を示しましたが、アナリストは5000万ドルと予想していました。また、通期の調整後Ebitdaは、ファクトセット調べのコンセンサス予想が2億4600万ドルと予想していたのに対し、経営陣は2億6000万ドル〜2億8000万ドルと予想しています。

    *過去記事「第3四半期決算を発表したソーファイが急騰

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