ネットフリックス 第4四半期決算の注目ポイント

1月19日に2022年10〜12月期決算、同社にとっての第4四半期決算を発表したネットフリックス(NFLX)。「ネットフリックス 第4四半期における加入者の増加で急騰

純新規加入者数が会社予想の450万人を大きく上回る766万人となったことが何よりも投資家を驚かせましたが、今回の決算発表での注目ポイントは以下のようなものです。

広告ビジネス

ネットフリックスは、広告ビジネスが今後大きくなると考えています。広告付きの新しいサブスクリプション層からの売上は、2023年の業績には大きく寄与しないと同社は述べましたが、このビジネスについてはより長期的な視点を持っています。

CFOのSpence Neumann氏は、長期的には広告が売上の少なくとも10%になるはずだと述べており、これは年間広告収売上が30億ドルをはるかに超えることを示唆していると思われます。

現にアマゾン(AMZN)は9月期だけで100億ドル近い広告収入を上げており、これに比べると野心的な目標とは言えませんが、広告付きストリーミングのリーダーであるHuluの年間広告収入の推定20億ドルを上回ることになります。

加入者数

前四半期、ネットフリックスは、これまで同社の株価を最も動かしてきた指標である加入者数の増加に関する詳細なガイダンスの提供を停止すると発表し、それを守って今回明らかにしませんでした。

同社は、今期の具体的な数字の予想を出すのではなく、成長は緩やかで、第1四半期よりも第2四半期の方が伸びが良くなるだろうとだけ述べています。

発表をやめた意図は、売上の伸びに焦点を移すことですが、同社の2つの大きな戦略的取り組みである広告とパスワード共有の取り締まりが加入者増にどのように影響するのか、投資家は強い関心を持ち続けると思われます。

キャッシュフロー

ネットフリックスの2022年のフリーキャッシュフローは16億ドルで、目標の10億ドルを上回り、今年も30億ドルになると見ています。また、大型買収がなければ、2023年に自社株買いを再開する見込みであると述べています。

これは、利益をあげるのに苦労している他のストリーミングプラットフォームとはかなり対照的です。UBSのアナリストJohn Hodulik氏は、2023年の自社株買いを18億ドルと予想していますが、これは同社の時価総額の約1%に相当します。

同社はまた、マージンの拡大やフリーキャッシュフローの増加とともに、長期的に2桁の売上成長を実現するという目標を繰り返しました。2023年の営業利益率を18%から20%と予測しており、これは従来のストリート予想を数%ポイント上回るものですが、コンテンツ支出が前年比で若干減少する見込みであることが一因となっています。

パスワード共有の取り締まり

視聴していながら料金を支払っていない 世帯が1億世帯あるとネットフリックスは推定しており、そのことがパスワード共有の取り締まりを今後強力に行う理由となっています。

ラテンアメリカ市場での実験が取り締まりに効果があることを同社に確信させているようです。ラテンアメリカの加入者は、第4四半期に第3四半期から4.4%増加しましたが、この地域からの売上は、加入者一人当たりの平均売上が低下したため、同じ期間でわずかに減少しています。

広告とパスワードの共有の取り締まりの動きを合わせると、業績が向上するはずだとネットフリックスの幹部は見ています。

決算発表翌日の20日、株価は7%高と高騰しています。強気派も弱気派も含め、ネットフリックスをカバーしているほぼすべてのアナリストが目標株価を引き上げました。

*過去記事はこちら ネットフリックス NFLX

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