AMD 「AIはテクノロジーにおける決定的メガトレンド」とCEOが発言

  • 2023年1月10日
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先週ラスベガスで開催されたCESトレードショーのオープニングの基調講演はアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のリサ・スーCEOによって行われ、「AIはテクノロジーにおける決定的メガトレンドである」との宣言が行われました。

同氏はこの講演の中で、新しいAMD Ryzenラップトップ・プロセッサーには、アップル(AAPL)のハイエンドMacに使われているM2プロセッサーより20%速くAI関連タスクを処理できる「Ryzen AI」が搭載されていることを明らかにしました。また、現在のインテル(INTC)の半導体にはAI専用の処理機能がまったくないことも指摘しています。

スー氏は、この機能は日常のコンピューティング作業に広く適用され、生産性アプリケーションやビデオ会議の性能を向上させると述べています。

同氏はまた、MI300と呼ばれる非常に巨大な新型プロセッサーを取り出して披露しました。このプロセッサーは、ローレンス・リバモア国立研究所で開発中の最先端スーパーコンピュータ『エル・キャピタン』に搭載される予定で、当初スーパーコンピューティングなどのハイパフォーマンス・コンピューティングのアプリケーションをターゲットにしていました。

しかし、スー氏は現在、金融サービス、気候科学、製薬などの顧客においても、このコンピューティングパワーが使われる可能性がある多くの用途があると見ています。

昨年、AMDの株価は、パーソナルコンピューター(PC)の需要の急激な減少に圧迫され、約半分の価値に下落しました。このPC需要の低迷は、2023年の前半まで続くとスー氏は認めています。

同氏によると、パンデミック前のPC需要は約2億6000万台でしたが、パンデミック時には3億5000万台までに達したそうです。しかし、ポストパンデミック時代になると需要はパンデミック時の水準にプラスマイナスする可能性があり、再びソフトウェア関連のリフレッシュサイクルのような要因によって需要が動く、以前のような状態に戻ると予想されるそうで、全体的な傾向としては、「横ばいから少し伸びる」と考えているそうです。

しかし、AMDは常に3~5年先の投資を行っており、現在の不況にもかかわらず、研究開発以外のマーケティングやその他の分野で多少のコスト調整を行いながらも、それを継続するとスー氏は述べています。

「より多くの技術に対する長期的な需要がある」とする同氏は「結局のところ、より多くのコンピューティングが必要であり、システムはよりスマートでなければならないのです。これ以上コンピューティングを減らす状況は考えられません。より高いパフォーマンスが必要なのです。そして、より効率的なコンピュータが必要なのです。データセンターでは、多くの顧客がエネルギー効率の悪い3〜5年前のハードウェアで運用されているため、チャンスだと考えています」と述べています。

*過去記事はこちら「AMD

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