大きく落ち込んだテスラを2023年の推奨株に

ベアードのアナリスト、ベン・カロ氏は12月28日、テスラ(TSLA)の目標株価を316ドルから252ドルへ引き下げました。テスラ株は2022年に70%近く下がっており、27日の終値では109ドルをつけてしまったため、カロ氏は現実的なレベルに目標株価を引き下げることを余儀なくされたようです。

27日に大きく下落した結果、テスラは時価総額のトップ10から脱落、順位は16位まで下がってしまいましたが、それでもカロ氏はテスラを2023年の「ベストアイデア」に推奨しています。

2年ぶりの安値をつけた要因としては、中国での生産問題、需要懸念、競争の激化、そしてもちろん、CEOのイーロン・マスクによるソーシャルメディアプラットフォーム、ツイッターの買収など、多くのことがあげられています。

多くのアナリストが株価の目先の懸念を指摘しており、ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は27日、「2018年以降のシンデレラストーリーの需要環境の後、テスラは米国と中国の両方で、深刻なマクロ(の経済環境)および会社固有のEV競争上の逆風に直面している現実がある」と指摘しています。

しかし、それでもアイブス氏は「アウトパフォーム」の格付けを維持していますが、ベアードのカロ氏も同様のスタンスです。テスラには短期的にいくつかのポジティブなカタリストがあり、来年の株価は「ベストアイデア」だと主張しています。

「テスラには、時間の経過とともに成長に貢献する可能性のある数多くのプロジェクトが進行中だ」と、カロ氏は28日付けのリサーチノートに書いていおり、これらのプロジェクトには、工場の生産能力の増強、新車の導入、英国でのエネルギー発電機の導入などが含まれるとしています。

「我々は、EVが市場全体のシェアを占め続ける中、テスラが自動車市場において最も有利な立場にあると引き続き考えている。さらに、テスラ・エネルギーなど同社の他のビジネスも2023年には成長を続けるだろう」と同氏は指摘しています。

しかし、カロ氏はテスラの短期的な逆風、すなわち「需要が弱まる可能性」を認め、12ヶ月後の目標株価を316ドルから252ドルに引き下げたとしています。しかし、それでも現在の株価から2.3倍に上昇する余地があることをこの目標株価は示しています。

*過去記事はこちら テスラ TSLA

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