半導体製造装置関連銘柄とって、今年はひどい年になっています。しかし、ニュー・ストリート・リサーチによると、このセクターの価格は魅力的な買い場を提供するのに十分なほど下がってきているそうです。
10月21日にアナリストのピエール・フェラグ氏は、アプライド・マテリアルズ(AMAT)とASML(ASML)の格付けを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ、半導体製造装置メーカーの底打ちが近いと述べました。目標株価はアプライド・マテリアルズで115ドル、ASMLで770ユーロ(10月21日朝時点で約758ドル)を設定しています。
10月21日午後の時点でアプライド・マテリアルズの株価は82ドル、ASMLのADRは457.9ドルで取引されており、アプライド・マテリアルズで40%、ASMLで66%の上昇の余地があることをこの目標株価は示しています。
「我々は、自信を持ってこのセクターの買いを推奨できる段階にある」とフェラグ氏は書いています。
ラム・リサーチ(LCRX)が今週初め、ウォール街に予想の引き下げを促し、ウエハー製造装置による業界全体の売上が来年は20%以上減少する可能性があると予測したことを引き合いに出し、各社がもう1度業績予想を引き下げる可能性があると同氏は見ていますが、最終的な引き下げの前に株価が上昇する可能性があると述べています。
「2023年末には売上の谷が顕在化すると予想している」ものの、「この時点から(評価)倍率が改善されても不思議はない」と同氏は考えています。
5G、人工知能、高性能コンピューティングなど、長期的に半導体業界に有利な要因が、いずれ半導体業界に新たな成長の波をもたらすとフェラグ氏は業界の将来を楽観視しています。