ペイパル・ホールディングス(PYPL)の株価は、電子商取引のトレンドが減速しポストパンデミックと呼ばれる世界でアナリストが予想を大幅に見直したため、今年に入って約50%も下落しました。
しかし、このところ風向きが変わって来ており、この1ヶ月足らずの間に2人のアナリストが格上げを行っています。レイモンド・ジェームズのアナリスト、ジョン・デイビス氏は9月14日、格付けを「マーケットパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げました。
バンク・オブ・アメリカのJason Kupferberg氏も先月の8月、「ニュートラル」から「買い」へと引き上げています。同氏は、ペイパルの進歩、特にアクティビストのエリオット・マネジメントが大株主になったことを評価しています。
デイビス氏は「PYPLは、まさにあなたが所有したいタイプの株式です」とペイパルを高く評価しています。同氏は、2023年度の収益予測である4.78ドルの達成は問題なく、自社株買いという形で資本配分を加速することで収益成長が促進される可能性があると見ています。ペイパルは先月、150億ドルの新たな自社株買い承認計画を発表しています。その上、ペイパルは必要に応じて、さらにおよそ7億ドルまで営業経費を削減できる可能性があると同氏は見ています。
デイビス氏は同株式の目標株価を123ドル、Kupferberg氏は114ドルに設定しており、97ドルあまりの現在の株価から27%と18%の上昇の余地があると見ています。
オンライン決済でライバル関係にあるブロック(SQ)がこの日、ダブルダウングレードを受けており、両社は明暗を分けた形となっています。
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