弱気市場の今買って、ずっと保有しておきたい高成長株3つ

ナスダック100テクノロジー指数は、史上最高値から25%下落し、いわゆる弱気市場となっています。市場全体が大きく下落したため、成長性や収益性が高いことから一般的に優良とされるハイテク株であっても、連れ安で大きく値を下げています。将来有望な高成長株を手ごろな価格で手に入れることができる今は絶好の機会です。今買って、ずっと保有しておきたい高成長株をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。

エヌビディア(NVDA)

半導体産業は世界の製造業にとってかつてないほど重要なポジションを占めるようになっています。現代の電子機器のほとんどは、機能するために高度な処理能力を必要としますが、それは半導体のイノベーションによって実現されています。

エヌビディアは、ゲーム、データセンター、人工知能など、地球上で最も人気のあるハードウェア用の半導体を製造していますが、同社は単なるチップメーカー以上の存在になるべく、視野を広げつつあります。

エヌビディアの今後の成長は、2023年度第1四半期の同社の売上高82億ドルのうち、わずか9%を占める2つの最も小さなセグメントから生まれるかもしれません。

1つ目はプロフェッショナル・ビジュアライゼーションで、同社の革命的な仮想世界構築プラットフォーム「オムニバース」がメインとなっています。自動運転技術開発のための環境マッピングから、製造およびフルフィルメントセンターのデジタルツインの作成まで、あらゆる用途に利用されており、企業は物理的な設備を動かす前に、慎重にオペレーションをチェックできるようになりました。このセグメントの売上高は、直近の四半期で前年同期比67%増の6億2200万ドルとなっています。

それよりももっとエキサイティングな部門は、エヌビディアの自動車およびロボット部門かもしれません。第1四半期の売上はわずか1億3800万ドルでしたが、現在110億ドルを超える売上パイプラインを有しており、今後6年間で徐々に売上を増やしていく見込みです。

これは、ベンツやタタ・モーターズのジャガー、ランドローバーといった大手自動車メーカー35社と、自律運転のハードウェアとソフトウェアを提供する大規模な契約を結んだことに起因しており、メルセデスは、2024年モデルの車から、この技術をいち早く展開する予定です。

短期的には、ゲームとデータセンター部門が引き続きエヌビディアの業績を引っ張ることになります。第1四半期のデータセンター部門からの売上だけでも83%増の37億ドルで、特にクラウドコンピューティングの顧客からの売上は2倍以上となりました。これは、会社全体の売上高の伸び率である46%をはるかに上回っています。

エヌビディアの株価は昨年11月に史上最高値の346ドルを記録して以来45%下落していますが、未来技術に注力する同社を購入し超長期的に保有する、今は絶好の機会と思われます。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

エアビーアンドビー(ABNB)

エアビーアンドビーは、独自性と従来の競合企業の追随を許さない機能を持つことで成功しています。同社は、600万件以上の有効なリスティングのカタログを持ち、ミニ島、ツリーハウス、洞窟の家などのユニークなオプションを含む、最も広範でクリエイティブなリスティングの1つを持っています。

また、カテゴリーや「I’m Flexible」オプションなど、従来のバケーション予約のプロセスでは取り入れられなかった機能も備えています。これらの機能はエアビーアンドビー独自のもので、消費者は場所や特定のバケーションの日程以外の要素で宿泊先を決定することができます。

これらのユニークな特徴を持つエアビーアンドビーは、かなりのブランド評価を集めています。2022年第1四半期、同社のプラットフォームで予約された宿泊と体験は1億200万件を超え、前年同期比59%増となりました。同社が1億泊の予約を突破したのは今回が初めてです。

また、同社の第1四半期の売上は前年同期比70%増の15億ドルでした。この成長の一部は、旅行に対する需要の高まりによるものと思われますが、同社の競争力がより多くの消費者をこのプラットフォームに引きつけていることを示すものであることに変わりはありません。同社の勢いは、短期的にも長期的にも継続すると見られます。第2四半期の売上高は20億8000万ドルで、前年同期比56%増となる見通しです。

長期的には、同社はトップクラスのプラットフォームを作るために革新を続ける必要がありますが、エアビーアンドビーはプラットフォームに投資するために、直近の12ヶ月間で28億ドル以上のフリーキャッシュフローを生み出しました。これは前年比600%以上の伸びで、これだけの再投資を行うことができれば、エアビーアンドビーは競争力とブランドの両方を強化することができます。

現在、エアビーアンドビーの株価はフリーキャッシュフローの28倍で取引されていますが、こうした同社の価値を考えると正当に評価されているようです。同社は唯一無二のプラットフォームを作り出すことに成功しており、ずっと保有しておきたい素晴らしい投資対象となっています。

*過去記事はこちら エアビーアンドビー ABNB

Zスケーラー(ZS)

クラウドコンピューティングとリモートワークの台頭により、ITの世界は根本的に変化し、旧来のセキュリティ対策は有効ではなくなりました。今日、データやアプリケーションはクラウド上に存在することが多く、従業員のモバイル化も進んでいるため、重要なリソースが企業のファイアウォールの枠を超えたところで存在しています。

そのため、新しい種類のネットワークセキュリティの必要性が生じており、Zスケーラーはその先頭を走っています。

Zスケーラーのゼロトラストプラットフォーム(SASE:Secure Access Service Edge)は、ネットワークトラフィックの検査を行い、クラウドにセキュリティを提供するための高価なオンサイトアプライアンスは必要ありません。さらに、Zスケーラーは、従業員に対して、あらゆるデバイスや場所から企業のリソースやオープンインターネットへの高速で安全な接続を提供します。

また、同社は世界最大のセキュリティクラウドを運営しており、毎日2400億以上のリクエストを処理し、何百万もの脅威をブロックしていることも特筆すべき点です。

そのため、Zスケーラーは膨大な量のデータを取得しており、それが理論上、同社の人工知能を搭載したセキュリティエンジンの効果を他にはないものにしています。その証拠に、調査会社のガートナーは過去11年間、Zスケーラーを業界のリーダーとして認めています。

それが、好調な業績にもつながっており、Zスケーラーのネット・リテンション・レートは過去6四半期で125%を超え、平均的な顧客は毎年少なくとも25%以上の支出をしていることになります。

同社は一般に認められた会計原則(GAAP)ではまだ採算が取れていませんが、フリーキャッシュフローは過去1年間で45%上昇し、1億8400万ドルに達しました。

Zスケーラーはこの勢いを維持するよう動いています。ガートナー社は、2025年までに少なくとも60%の企業がSASE導入のための明確な戦略とタイムラインを持つことになるだろうと述べています(2020年の10%から上昇)。

長年の業界リーダーであるZスケーラーは、このトレンドから大きな利益を得るはずです。だからこそ、この成長株は買う価値があり、ずっと保有し続けるのに値する銘柄となっています。

*過去記事「今買うべき不況に強いハイテク株2つ

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