スノーフレーク クラウドの巨大な勝者となり得るとの評価で急騰

ウォルフ・リサーチのアナリスト、アレックス・ズーキン氏は4月25日、クラウドベースのデータソフトウェア会社であるスノーフレーク(SNOW)がマイクロソフト、アマゾン、アルファベットと並んで、クラウドコンピューティングの最も重要な企業の一つになるとの考えを発表しました。

スノーフレークの株価は4月25日の市場で急騰、終値は7.56%増の186.94ドルでした。

同社は2020年9月に1株120ドルで上場し、245ドルで取引を開始、昨年秋には一時400ドルの大台に乗せました。しかし、市場で高倍率のクラウド銘柄が不人気となり、そこからはずっと下り坂でした。

ズーキン氏はスノーフレークのカバレッジを開始し、「アウトパフォーム」のレーティングと250ドルの目標価格を設定しました。

スノーフレークの1月31日締めの第4四半期決算は、売上高が3億8,380万ドルで、101%増、アナリストのコンセンサス予想の3億7,260万ドルを上回りました。同銘柄に対する評価を下支えする底堅いものだったと評価されています。

この決算でCEOのフランク・スロートマン氏はスノーフレークが価格モデルを微調整し、短期的な業績とガイダンスに影響を及ぼしたことを明らかにしました。

これまでプラットフォームへのアクセスを1時間単位で販売していたスノーフレークは、コンピュートタイムを1秒単位で販売するように変更しました。このため、4月期のガイダンスはウォール街の予測を少し下回るものとなり、決算報告後の8取引日の間に、株価は37%も下落してしまいました。

しかし、ズーキン氏はスノーフレークの最大の推進力は、レガシー・データウェアハウス・システムを置き換え、顧客をクラウドに移行させることだ分析し、この先には大きなチャンスがあると見ています。

同氏はクラウドはデータウェアハウスに適しているとし、無制限のオンデマンドリソース、低い先行投資の要件、そして顧客が分析したいデータの80%がデータセンターの外で実行されているアプリケーションから来ることから、クラウドが「自然な統合ポイント」であるとしています。

スノーフレークが、売上高に対する株価で、最も高価なSaaS銘柄の1つであることをズーキン氏は認めています。しかし、同氏はスノーフレークが、パブリッククラウドの大手3社に続く、「第4のハイパースケーラー」になるチャンスがあると考えています。その証の一つとして、スノーフレークが同規模のAmazon Web Servicesよりも速く成長していることを同氏は指摘しています。

またズーキン氏は、複数のベンチャーキャピタルがスノーフレークのプラットフォームの上に製品を構築している新興企業に出資していることも指摘しています。この事実は、スノーフレークにあまり知られていない戦略的優位性、つまり「会社を次の成長段階へと押し上げる潜在的なゲームチェンジャー」をもたらすと同氏は見ています。

ズーキン氏はまた、スノーフレークがフリーキャッシュフローを大量に生み出す企業になると考えており、例えば2024年のフリーキャッシュフローは60%成長すると見ています。そして同氏は、株価の対キャッシュフローベースでの取引は、同業他社と比べて2年ぶりの安値に近いと主張しています。

同氏はスノーフレークが6月に開催するアナリストデーが株価のカタリストとなる可能性があると見ています。特に、同社の長期的な財務モデルの更新と、「多くの製品の発表と更新」を期待しているそうです。ズーキン氏は、この会議の前に株を購入することを勧めています。

*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW

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