4月に買うべきトップ銘柄5つ

モトリーフールが4月に買うべき5つのトップ銘柄をピックアップしていますので、ご紹介します。

リアルティ・インカム(O)

リアルティ・インカムほど、その名を体現している企業はないかもしれません。この不動産投資信託(REIT)は、時間とともに着実に上昇する、信頼できる毎月の配当を提供することを目指しています。それはまさに、その歴史を通して行ってきたことです。

最近、同社は1994年の新規株式公開(IPO)以来115回目の増配、そして、98回連続の四半期増配を発表しました。全体として、27年連続の増配で、配当貴族と認定され、4.4%の年平均成長率で配当金を増やしています。

このような安定した配当の増加は、株主にとって多くの価値を生み出してきました。IPO以来、リアルティ・インカムは15.5%の複合年間総収益を提供してきました。

リアルティ・インカムは、今後数年間、安定的に成長する収入源を提供し続けることができるはずです。このREITは、セクターで最高のバランスシートと合理的な配当支払比率を持っています。それは、収益を産む不動産を購入し続ける財務能力を与え、成長し続ける巨大な機会を視野に入れています。米国と欧州には、12兆ドルもの持ち家商業用不動産があると推定され、膨大な買収機会を提供しています。

魅力的な4%利回りの配当を増やし続ける能力により、リアルティ・インカムは株主に価値を提供することができるはずです。変動率が平均以下であるという安定性も持っており、投資家が今月ポートフォリオに加えることを検討するのに最適な銘柄です。

アップスタート・ホールディングス(UPST)

人工知能(AI)は最近注目を浴びていますが、そのAIを使用していることで注目されているのが、アップスタート・ホールディングスとそのローン組成事業です。

同社はAIを使って顧客のローン申請プロセスを効率化し、70%以上のローンが自動化されたシステムですべて承認されています。効率的なだけではありません。アップスタートのプラットフォームで組成されたローンは、従来の金融業者を通したローンに比べてデフォルトが75%少なく、同社の個人ローンの金利は顧客から見て10%低くなっています。

融資の組成は、必ずしもエキサイティングなビジネスではありません。それでも、アップスタートが持つ、7,270億ドルの自動車ローン市場と4兆6000億ドルの住宅ローン市場に参入できる可能性は投資家を魅了します。同社はこの2つの分野への参入に向けてスタートをきったばかりで、個人向け融資で既に得た成功を基に発展していくことが期待されています。

投資家にとって良いニュースは、アップスタートが多くの可能性を秘めているだけでなく、すでに事業を成功させていることです。第4四半期(2月15日発表)の総収入は252%に急増し、営業利益は5倍以上の6,040万ドルに達しました。

また、売上の94%が銀行や貸金業者からのもので、リスクの高い借り手へのエクスポージャーがほとんどないことを考えると、同社はさらに魅力的に見えます。

*過去記事はこちら アップスタート UPST

ロク(ROKU)

メディアストリーミング技術のエキスパートであるロクの株式は、特売中と言って良いほど割安で提供されています。同時に、同社の将来的な展望はこれまで以上に明るいものとなっています。

株価は昨夏の史上最高値から74%も低い水準で取引されています。ただそんな現在でも、直近12ヶ月の利益の72倍、フリーキャッシュフローの92倍という高値で取引されており、リスクの高いグロース株と見なされていることは変わりません。

ロクの調整が平均よりなぜずっと急激だったかの理由はよくわかりません。ハイテクに強いナスダック総合株価指数は、12月の高値から11%しか下がっていないのですから。

ストリーミングビデオプラットフォームの世界的リーダーである同社は、デジタルメディアが成長する限り勝ち組で居続けることができます。ロクの投資家は、どのストリーミングサービスがチャンネル戦争で勝つか負けるかを気にしません。なぜなら、これらのライバルはすべて、消費者にコンテンツを届けるためにロクの定評あるハードウェアとソフトウェアのソリューションに依存しているからです。さらに、ロクは独自のオリジナル番組のラインアップや画面上のショッピングツールなど、新しい収益源を導入しています。

*過去記事はこちら ロク ROKU

ポシュマーク(POSH)

クローゼットに売りたい服がたくさんあって、委託販売店に50%以上の手数料を取られたくない場合、ポシュマークが解決策となります。ポシュマークの第三者再販市場は、売り手と760万人のアクティブな買い手をつなぐだけでなく、ソーシャルな側面を取り入れることでそのプロセスを楽しくしています。「いいね!」、「コメント」、「シェア」を通じて、出品者はフォロワーを増やし、個人ブランドを確立することができます。

ポシュマークはうまく運営されています。昨年は、18億ドルの商品が同社のプラットフォームを通過し、3億2,600万ドルの売上を記録しました。この数字は、2020年からそれぞれ27%、25%増加しています。ポシュマークは、成長を後押しするためにマーケティングを強化していることもあり、利益を上げていませんが、プラスのフリーキャッシュフローを生み出しています。

しかし、ポシュマークの株価の動きは全く違います。2021年初頭のIPO直後につけた史上最高値から、株価はなんと87%も下落しています。ポシュマークの時価総額は現在、10億ドル弱となっています。

成長が鈍化し、売上が打撃を受けているのは事実です。しかし、ポシュマークが狙っている市場は大きいものです。再販市場は2025年までに3倍以上の470億ドルに拡大すると予想されています。

ポシュマークは唯一のプレーヤーではありませんが、ネットワーク効果によって大きなアドバンテージを得ることができるほど大きな市場です。ポシュマークの数百万人のバイヤーがセラーを引き寄せ、その新しいセラーが品揃えを充実させ、さらにバイヤーを引き寄せます。

ポシュマークは2011年の設立で、これまで不景気とは無縁です。しかし、このプラットフォームが古着やお買い得品を対象としていることを考えると、景気が悪くなっても持ちこたえることができるはずです。ポシュマークは6億ドル近い現金を持ち無借金ですので、どんな嵐も切り抜けられると見られます。

ポシュマークへの投資は、多少の忍耐が必要ですが、打ちのめされた評価、強固なバランスシート、そして大規模な長期的成長機会など、この株には多くの利点があります。

*過去記事「市場が売られているときに買うべき高成長株3つ

オクタ(OKTA)

ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)銘柄は、その多くが経験したパンデミックブームが治まりつつあるため、ここ数ヶ月は軒並み打撃を受けています。

しかし、クラウド・アイデンティティのスペシャリストであるオクタは、2017年のIPO以来、パンデミックがあろうとなかろうと着実に成長しており、有機的な売上の伸びは40%前後で推移しています。

それにもかかわらず、ここ数カ月、より広範なセクターの売りの影響を受けて株価は下落しました。同社のサードパーティエンジニアの1人がハッキングされたことを明らかにした後、株価はさらに打撃を受けましたが、同社はこの事件は重要なものではなかったと述べています。

その結果、株価は2018年以降で最も安くなり、今年の予想売上の倍率14で取引されています。これは決して安いとは言えないかもしれませんが、オクタは企業にとって不可欠なサービスを提供しており、現在800億ドルと評価されているTAM(獲得可能な最大市場規模)において急成長しているリーダー企業です。

今回のハッキングは同社の評判を傷つけたかもしれませんが、オクタにとって長期的な脅威とはなることはなく、逆に短期的な買い場を提供するものとなっています。

オクタは2026年度までに、少なくとも40億ドルの売上と20%のフリーキャッシュフローマージンという目標を達成できるはずで、これは毎年少なくとも35%の売上成長と少なくとも8億ドルのフリーキャッシュフローを生み出すことを意味しています。

この目標を達成し、目の前の大きな市場に浸透し続けることができれば、今この株を買うことは将来的に報われることになると思われます。

*過去記事はこちら オクタ OKTA

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