低迷するロクに70%上昇の可能性

ロク(ROKU)は7月の高値から大きく下落し、時価総額の約4分の3を失ってしまいました。金利上昇を背景にハイテク株は全般的に人気がありませんが、ドイツ銀行のアナリストは、ストリーミング機器メーカーのロクには立ち直る可能性があると見ています。

ドイツ銀行のアナリスト、ジェフリー・ランド氏は、3月28日付けのメモで、ロクの格付けを「買い」、目標株価を210ドルとし、最近の水準から69%の上昇の余地があることを改めて表明しました。

同氏は、2022年暦年の売上高予測に対して、株価売上高倍率が4で取引されているにもかかわらず、株価は圧力を受けたままであると指摘しています。

「マクロの変動がいつ緩和されるかを判断するのは難しいが、2022年後半に売上の伸びが加速し(これは通年の売上見通しで示唆されている)、ロクの国際展開に明確なロードマップが現れ、ロク・チャンネルが勢いを増し続ければ、ロクの売上高マルチプルが現在の水準から再上昇する機会があると考えている」とランド氏は書いています。

同氏は、ロクが「ロク・チャンネル(TRC)」と呼ばれる自社アプリに投資することで、広告費の獲得につながると考えています。TRCの牽引力と収益貢献が投資家に過小評価されていると考えており、オリジナルコンテンツのコスト増に対する懸念は誇張されていると付け加えています。

「ロクとの会話では、同社はすでに視聴者獲得に成功しており、低コストのオリジナルコンテンツへの投資、妥当な価格でのコンテンツ獲得、収益共有契約やコンテンツの直接ライセンスを通じてコンテンツプロバイダーと提携する戦略であることから、ホームラン(つまり、いくつかのオリジナル番組に数億ドルを投資)を狙うことはないと考えている」とランド氏は書いています。

同氏は、TRCの売上総利益率は50%以上を維持すると予想しています。

同氏は、ロクの株価の大幅な下落は、短期的な収益性の期待値の低下と、テックセクター全体の下落が原因だと考えていますが、投資家がロクの利益に注目するのは時期尚早だと考えています。

大きく下落しているロクですが、ウォール街の支持は依然として高いままです。ファクトセットの調べではアナリストの75%が、この銘柄を「買い」またはその同等の格付けと評価しています。しかし、平均目標株価は183.71ドルと、1年前の平均481.50ドルと比べて大きく下がっています。

*過去記事はこちら ロク ROKU

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